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決して最先端ではない、けれど日常生活で人びとの役に立っているIT技術を探していきます。

Twitter の強さの1つは、ユーザーの手によって様々な進化が生まれるという点でしょう。例えばハッシュタグは当初、検索をしやすくするためにユーザーが考え出した工夫であり、タグのついたメッセージをまとめて見るというのも最初は外部サービスが実現していました。それを Twitter 側が正式機能として採用し、現在はハッシュタグに自動的にリンク(クリックするとそのタグを含むメッセージの検索結果が表示される)が設定されるようになったわけですね。

このハッシュタグに起きたのと同じ流れが、ReTweet についても起きるようです:

Project Retweet: Phase One (Twitter Blog)

Twitter 上で情報が流れる経路にはいくつか種類がありますが、ReTweet はその中でも強力なものの1つでしょう。先日日本でも ReTweet をまとめるサービス(ReTweeter!)が登場し、ますます ReTweet 文化が定着することが予想されますが、問題は ReTweet の書式が定まっていない点でした。僕が見ている範囲でですが、主に

  • RT @[引用文の投稿者のID] [引用文]
  • RT [引用文] (via @[引用文の投稿者のID])

という2つのパターンが存在しているようです。RTの次に「:」を入れるか、@[引用文の投稿者のID]をどこに挿入するか等々、細かいことを考えれば無数のパターンが存在するでしょう。

で、今回の発表ですが、

Retweeting is a great example of Twitter teaching us what it wants to be. The open exchange of information can have a positive global impact and the more efficient dissemination of information across the entire Twitter ecosystem is something we very much want to support. That's why we're planning to formalize retweeting by officially adding it to our platform and Twitter.com.

ReTweet は、Twitter は自らどんな姿になりたいかを示してくれるという好例だ。情報をオープンな形でやりとりすることはポジティブなインパクトを持つし、Twitter 上をより効率的な形で情報が拡散するようにするというのは、私たちが支援していきたいと願っている点である。そこで私たちは、ReTweet を Twitter のプラットフォームに公式採用し、ReTweet の形式を整えることにした。

とのこと。どのような形式にするかは現在検討中であり、関連ツール/サービスの開発者たちと足並みを揃えた上でリリースされるそうです。ReTweet メッセージを書くのは意外に面倒ですから(ワンクリックで書式を挿入してくれるクライアントもありますが)、早く実現して欲しいところですね。

ユーザー自身が使っているものの進化を促すという現象は、古くはヒッペルが『民主化するイノベーションの時代』で「リードユーザーイノベーション」と表現し、ジットレインが『インターネットが死ぬ日』で「生みだす力」と表現したものですが、まさしく Twitter はこれらの好例と言えるでしょう。今後もユーザーの工夫が Twitter 自身やサードパーティーによってサポートされる、という好循環が続いていくと良いですね。

< 追記 >

Twitter で「RTはスパムまがいの温床になるので不安もある」というご指摘をいただきました。確かに現状、RTによってデマが加速されるという面もあると思います(いくつかそんな事件も最近起きていましたね)。一方でRTが重要な情報を素早く流通させる力を持っていることも事実ですし、また正式採用によって情報の発信源をたどりやすくする機能が付与されるのではないか……と期待しています。

【○年前の今日の記事】

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アキヒト

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小林啓倫

小林啓倫

株式会社日立コンサルティングの経営コンサルタント。WEBサービスの企画・運営、新規事業の立案などに携わる。個人でPOLAR BEAR BLOGも執筆中。

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