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決して最先端ではない、けれど日常生活で人びとの役に立っているIT技術を探していきます。

以前、みずほ情報総研の吉川さんのブログで「スケバン恐子は、「お笑い2.0」である?!」というエントリがありました。今回はそれに乗っかる形で少し。

NHKのお笑い番組に「着信御礼!ケータイ大喜利」というものがあります。1ヶ月に1回の放送で、出演者はお笑い芸人の今田耕司さんと板尾創路さん、千原ジュニアさん。この3人とゲスト1名で、視聴者から寄せられたネタ(お題は番組側で出題)を紹介し、評価するという内容です。

昔から「視聴者参加型のお笑い番組」というものは数多く存在していましたが(欽ちゃんの番組やラジオのリスナー投稿型番組など)、「ケータイ大喜利」のユニークな点は、その名の通り携帯電話からネタ投稿を受け付けるところ。番組でお題が発表されるとすぐに視聴者からネタがアップされ、一次審査(放送作家の集団)でふるいにかけた後、最終的に千原ジュニアさんの判断で番組内で読み上げられるネタが決まる、という仕組みです。

携帯電話とウェブを通じて「消費者が作成したコンテンツ」が集約されるというのは、まさにWEB2.0的といったところではないでしょうか。NHKのお笑い番組と言えば、会場に集まった一般人の投票でオンエアされる芸人が選ばれるという「爆笑!オンエアバトル」がありますが、オンエアバトルがWEB1.5的な位置づけ(あくまでも限られた一般人がジャッジという役割でしか参加できないので)で道を拓き、それをさらに進化させたのが「ケータイ大喜利」なのだ -- と勝手に考えています。

ただ「ケータイ大喜利」で残念なのは、WEB2.0には欠かせないロングテールの要素がないところ。前述の通り、視聴者から寄せられたネタは放送作家というフィルタ・千原ジュニアというフィルタでふるいにかけられ、放送される作品が決定されます。放送されなかった作品は、一部は番組ホームページで見ることができますが、ほとんどは陽の目を見ずに終わってしまいます。極端な言い方をすれば「千原ジュニアのセンス」でこの番組の面白さが決まってしまうわけで、実際に最後のネタを選ぶ時には「面白いネタを選べよ!」というプレッシャーが他の出演者から投げかけられます。

これを例えば「投稿された全作品をウェブ上で閲覧できる」という風にするだけでも、ずっと楽しさが増すでしょう。各作品にはユーザーがタグを設定できるようにしておけば、「ダジャレ」「シニカル」「下ネタ」などのジャンル分けがされてゆくでしょうから、視聴者は自分のテイスト(千原ジュニアさんのテイスト、ではなく)に合った作品を探すことが可能になります。さらに「このネタが面白いと思ったユーザーはこんなネタも面白いと感じています」みないな Amazon 型レコメンデーションができれば、大爆笑間違い無し?のサイトになるのではないでしょうか。

しかしそうなると、テレビ番組という形式にしなくても良くなりますね・・・。ただし笑いには「空気」というものが重要なので、実際には腕の良い芸人さんがいるか・いないかが「笑える・笑えない」に大きく影響してきます。であれば、「寄せられたネタを自分で検索して笑う」は無料、「ある程度自分のテイストに合った中から面白いネタを探してもらい、それを面白おかしく紹介してもらう」は有料、のような価格設定をしたサービスにしてしまっても面白いのでは。いずれにしても、将来の2.0化が進んだお笑いの世界では、今では想像もつかないような姿のお笑い番組・お笑いサイトが登場しているかもしれません。

アキヒト

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コメント
yoshikawa 2006/08/18 07:38

小林さん、こんにちは。
「着信御礼!ケータイ大喜利」は、私も非常におもしろい番組だと思ってみてました。実際にリアルタイムの投稿にはかなり面白いものが多くて驚きます。
確かにこの形態も2.0かもしれませんね。

アキヒト 2006/08/18 21:26

良かった、吉川さんもご覧になっているということで安心しました(笑)
あらゆるUGCで感じることですが、たまに素人が作ったとは思えないほど良い出来のものがありますよね。プロ/アマの境界線が崩れる、生産者/消費者の区分が無くなる、という現象がお笑いの分野でも繰り返されるのでしょうか。


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株式会社日立コンサルティングの経営コンサルタント。WEBサービスの企画・運営、新規事業の立案などに携わる。個人でPOLAR BEAR BLOGも執筆中。

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