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決して最先端ではない、けれど日常生活で人びとの役に立っているIT技術を探していきます。

Kindle ネタが続いてしまいますが、今朝いよいよウワサの Kindle 2 がお目見えしましたので、簡単にコメントしておきたいと思います。詳しいスペックは公式ページで確認できますし、ITmedia でも関連記事が出るでしょうから、ここでは発表会の中で気になった点を1つだけ。

発表会の様子を Engadget のライブブログ(以下のリンクを参照)で確認していたのですが、音声読み上げ機能(テキストを自動的に音声化してくれる)、7倍に強化されたストレージ(ユーザー領域約1.4GB)、そしてジョイスティックのような5方向コントローラーなどといった目を引く機能の中で、ひときわ興味を惹かれたのが"Whispersync"です:

Live from Amazon's Kindle 2 press conference (Engadget)

公式ページによれば、この機能は以下のように解説されています:

Whispersync

Have more than one Kindle? Our new Whispersync technology allows you to seamlessly switch back and forth between your Kindle devices while keeping your reading location synchronized--simply pick up reading right where you left off.

ウィスパーシンク

Kindle を1台以上お持ちですか?新しいウィスパーシンク技術によって、複数の Kindle の間をシームレスに行き来することができます。お客様がどこまで読まれたかを記録・同期しますので、中断された箇所から読書を再開できるのです。

とのこと。要はワイヤレス機能を使って、どこまで読んだかという情報を自動的に(恐らく Amazon のサーバー側に?Amazon は各ユーザーが購入したコンテンツのデータをサーバー側でも保管しているので)記録し、別の端末で再開するときにその箇所を表示すると。公式ページでは「複数の Kindle」と書かれていますが、注目は Engadget のライブブログ記事、10:28AM の下にある3枚目の画像。そこに映し出されたスライドには、こう書かれています:

Whispersync

Automatic wireless sync among Kindle, Kindle 2, and in the future, other mobile devices

ウィスパーシンク

Kindle および Kindle 2 の間で、ワイヤレスによる自動同期を実施。将来的には、他のモバイル端末との間での同期も

いやぁ、「将来に」という限定付きですが、公式宣言してしまいましたね。Kindle コンテンツの Kindle 端末外展開。先日の広報担当者によるコメントと合わせて、これはもう「Kindle iPhone アプリ(もしくは Android アプリ)」の予告と受け取ってもいいのではないでしょうか。それがどこまで広がるかは分かりませんが、自分が読んでいる途中の本が、いつでも・どこでも(どんな端末でも)呼び出せるという「本のロケーションフリー」の実現に一歩近づいたと思います。

この"Whispersync"はいまのところ、読んでいる場所の記録しかしてくれませんが、技術的にはもっと様々なメタ情報の記録も可能なはず。例えば「デジタル付箋」や「デジタル蛍光ペン」のような機能を付けて、重要だと思った箇所を記録し、別の端末で呼び出した際にもその箇所が確認できるとか。さらには読み返す回数の多いページを自動的に記録して、そこだけ手垢が付いたように黒く表示されるとか(笑)。流石にそれは妄想としても、自分が買った電子ブックを、自分が使っている状態で保存・どこでも再生できるという機能は今後も進化していくと思います。

余談ですが、同じ発表会で「Kindle 限定新作小説」を出版することを発表したスティーブン・キング氏の手には、ピンクの Kindle が!ただしこれは一点物だそうで、公式ページにもカラーバリエーションという話は出て来ません。うーん、iPod 的にカラフルにしてくるかとも思ったのですが、生産が間に合っていないようですからそんな余裕は無かったのでしょうね。

【関連記事】

「Kindle iPhone アプリ」が現実に?
Kindle キラー、その名はiPhone?
【思考実験】ロケーション・フリーな本は実現するか?

< 追記 >

Engadget Japanese で本家のダイジェスト記事が出ていましたので、ご参考まで:

アマゾン、電子ブックリーダー Kindle 2を発表、キングの独占新作も登場 (Engadget Japanese)

ITmedia でも紹介記事が掲載されました:

Amazon、iPhoneより薄い「Kindle 2」を発表――テキスト読み上げ機能付き (ITmedia News)

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コメント
mohno 2009/02/11 00:08

いや、しかし、普通の(紙の)本がそもそもロケーションフリーですよね:-)

アキヒト 2009/02/11 06:48

mohno さん、ちょっと言葉に語弊があったかもしれませんね;-)
所有している本(のコンテンツ)を、本それ自体を本棚に置いたままで世界中どこからでもアクセス可能にする、という意味で「ロケーションフリー」を使ってみました。確かに本はどこにでも持ち運び可能なのですが、数百冊の本と一緒に移動するわけにはいかないですよね。

石松 2009/02/11 12:13

前回のKindleで少し書かせていただいた石松と言う者です。
小林様、またコメント入れさせてもらいます。
このKindle2を見たとき思わずほしいと思いました。
たぶん買うでしょう。
この薄さなら、日本に行く時とか最高でしょう。
でも出来たらこれ、本を売りつけるだけの小道具だけではなくて、本のレンタルみたいなサービスもあればよかったなと思いました。
ビデオ・DVDみたいな感じで、例えば一ヶ月で一本2ドルとかで。
今までに私がKindleで買った本、2度は読まないだろうと言うのが多いです。
最後まで読んでない本もあるし。
本当に読みたい本はやはり紙で買います。
あとこれでゲームが出来ればいいのですが…
KindleStoreとかが出来て、これ用のアプリが出来たりして。
あと、これを携帯にするのは簡単でしょうし。
そうなったら、そんじょそこらのスマートフォンやネットブックより良いかも知れません。
(この薄さが保たれたら - まあ無理でしょうが)

明石蛸三郎 2010/05/19 13:39

アンドロイド用アプリが出るようですよ。
http://blogs.itmedia.co.jp/akihito/2009/02/kindle-10f7.html
ご参考までに。


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小林啓倫

小林啓倫

株式会社日立コンサルティングの経営コンサルタント。WEBサービスの企画・運営、新規事業の立案などに携わる。個人でPOLAR BEAR BLOGも執筆中。

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