オルタナティブ・ブログ > シロクマ日報 >

決して最先端ではない、けれど日常生活で人びとの役に立っているIT技術を探していきます。

デジカメにもiPodを

»

「撮影した写真をどうやって見ていますか」と聞かれたら、どのように答えますか?恐らく、昔なら「フィルムカメラで撮影->写真屋さんで現像->アルバムに貼って見る」という答えが、現在なら「デジタルカメラで撮影->PCに保存->PC上で見たり、他人とシェアしてみんなで見る」という答えが一般的でしょう。しかし、ちょっと振り返ってみて下さい。最近、「デジカメやカメラ付き携帯電話で撮影した画像を、デジカメ/携帯電話の液晶画面に表示してそれを見る/友達や家族に見せる」という行動を取ったことがありませんか?写真の見方に、「端末に入れたままの画像を見る/見せる」という新しいかたちが生まれているのではないでしょうか。

最近はメモリカードが本当に安くなり、皆さん大容量のカードを使われています。僕も自分の携帯電話(コレです)に1GBのメモリカードを入れているのですが、これだと写真を撮っても、すぐにPCに落とす必要性を感じません(無くしたら大変だからバックアップをとらなきゃ、という不安は別にして)。すると何が可能になるかというと、写真を撮ってずっと持ち歩くという行動です。実家に帰った時、「そういえばこないだ娘がおもしろい顔をしてて……」などとふと思い立って写真を見せたり、深夜に「まだ帰りのバスがあったっけ」という時には撮っておいたバス停の時刻表を見たり。これが意外に便利なのですが、僕に限らず「大量の写真を」「持ち歩ける」ことの利点を感じている人は多いのではないかと思います。

こんなことを改めて考えたのは、実は今日のニュースで「写真を持ち歩けるアルバムカメラ」という製品を見たからでした:

撮った写真を持ち歩ける“アルバムカメラ”――サイバーショット「DSC-G1」 (ITmedia +D LifeStyle)

普通のデジカメでも当然「写真を持ち歩ける」わけですが、DSC-G1 ではそれがさらに行いやすくなっています。2GBの内蔵メモリが用意されていたり、自動でアルバムを作る機能があったり、高度な検索機能(!)があったり。まさしく「写真を持ち歩いて(PCに落とさずに)その場で見る」という行動を念頭に置いて開発されたのでしょう。大げさに言えば、かつてトランジスタラジオやウォークマンで「ラジオを持ち歩く」「音楽を持ち歩く」という新しい生活スタイルを生み出してきたソニーが、いま新たに「アルバムを持ち歩く」というスタイルを生み出そうとしているのではないでしょうか。

とはいえ、「膨大な写真を持ち歩けるアルバム」とカメラが結びついているというのは、さしずめ「CDプレーヤー付きのiPod」と言うべきかもしれません(ちょっと違うか)。デジカメ性能が進化したら、いくら大量の画像が保管されていたとしても買い換えたくなるのが心情でしょう。理想としては、全てのデジタル画像撮影デバイス(デジカメ、携帯電話、etc)に通信機能が付き、撮影した瞬間にウェブ上にコピーをアップロード->「デジカメ版iPod」にいつでもダウンロードして持ち歩ける、という方がいいのかもしれませんね。ともあれ、DSC-G1 がちょっと欲しくなってしまった次第でした。

・・・余談ですが、ITmedia さんのデジカメレビュー記事って、ネコか女性が被写体になっていることって多いですよね。いや、どっちも好きなので大歓迎です(笑)

Comment(0)