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インターネット上のロードバランサーの構成調査(パート2)

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私が編集支援しているCTC教育サービスのコラム「インターネット上のロードバランサーの構成調査(パート2) 」が公開されました。興味がある方はご覧ください。

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はじめに
 前回に続いて、2020年に公開された論文「Classification of load balancing in the Internet(PDF)」を紹介します。この中では、ネットワーク経路を調べる伝統的なツールである「traceroute」をロードバランサーを含む経路に対応するための拡張手法が提案されており、さらにこれを用いた実際の調査結果が示されています。今回は、調査結果の内容を紹介します。

データセット
 冒頭の論文では、19,866種類のIPv4アドレス、および、16,674種類のIPv6アドレスに対して、特定の31地点からのネットワーク経路を調査した結果が記されています。経路の始点となる31地点は、Vantage points(VPs)と名付けられており、クラウドプロバイダーや大学など6種類のプラットフォーム上に展開されたサーバーになります。全体で5大陸、16ヶ国にまたがります。経路の終点となるIPアドレス群は、「toplist」と呼ばれるアクセス頻度の高いWebサイトのリストなどから選択されており、IPv4については、4,388箇所のAS、IPv6については、8,103箇所のASにまたがります。インターネットは、複数の組織が管理するネットワークをグローバルに相互接続することで成り立っており、AS(Autonomous System)は、1つの組織が管理するネットワークの範囲を示します。図1は、実際に経路情報を取得した期間と回数をプラットフォームごとにまとめたものになります。

この続きは以下をご覧ください
https://www.school.ctc-g.co.jp/columns/nakai2/nakai298.html

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