グーグルのクラウドを支えるテクノロジー > 第78回 CI環境のテストを安全に効率化するアルゴリズム(パート1)
私が編集支援しているCTC教育サービスのコラム「グーグルのクラウドを支えるテクノロジー > 第78回 CI環境のテストを安全に効率化するアルゴリズム(パート1)」が公開されました。
興味がある方はご覧ください。
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はじめに
今回は、2019年に公開された論文「Assessing Transition-based Test Selection Algorithms at Google」を紹介します。ここでは、Google社内のCI(Continuous Integration/継続的インテグレーション)環境で収集したデータを用いて、ソフトウェアのテストに必要となるリソースを削減するために、「安全」にテストをスキップするアルゴリズムの性能評価を行っています。
Googleにおけるテスト環境
まず、Google社内のCI環境については、第37回の記事「継続的インテグレーションを支える自動テスト環境」を参照してください。Google社内で開発されるソフトウェアのソースコードは、単一のリポジトリで管理されており、複数のプロジェクトにまたがってライブラリモジュールの共有が行われます。そして、あるモジュールのソースコードが変更されると、それに依存するすべてのソースコードに対するテストが自動的に再実行されます。1日あたり、約1万3千個のプロジェクトにおける、約80万回のビルド処理があり、それに伴うおよそ1億5千万個のテストが実行されるそうです。
これだけのテストを実行するには膨大なリソースが必要となり、テストの結果が得られるまでの時間も長くなります。しかしながら、実際に問題が発見されるテストはごく一部ですので、「安全」と思われるテストをスキップすることで、テストに必要なリソースを削減すると共に、問題が起きる可能性が高いテストを集中的に実施することで、開発者へのフィードバックを早めることができます。
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