「悪いが、辞めてくれないか」からの逆転劇。そのターニングポイントを振り返る。残業できない時代に自己投資を忘れなく。
今日は昔話を。今では年間30回前後講演をするようになり、人前で話しをして対価を頂くようになったのですが、今から30年以上前、私は大学新入生でした。スピーチセクションとディスカッションセクションがある大学のサークルに入部しました。そのサークルは少人数で練習も割と厳しく、新人が定着するのは30%くらいだったと思います。そのサークルには変わったルールがあって、スピーチコンテストの新人戦でビリから2番目までは強制退部ということでした。で、私はビリから二番目になってしまい、強制退部を通告されたのでした。
部長「政(当時のあだ名)、これも部のルールなんだ。悪いが辞めてもらうぞ。」
私「いや、ちょっと待ってください。私はやりたいんです。夏休み明けの1,2年生合同の大会で入賞します!入賞したら残らせてください。」
部長「政、入賞するには2年生に勝たないといけないんだぞ。勝てるのか?」
私「夏休み、部長の部屋で合宿させてください。そして、勝てる方法を教えてください!」
ということで、部長の部屋に合宿をさせていただくことになりました。今考えてみればかなり厚かましく、部長には部長の生活もあったと思いますし、部長もお金がなかったはずです。当時の部長の部屋は、風呂無し、エアコンなし、トイレ共同4畳半の部屋でした。一方、私は私で、月末になると、卵もお米も変えず、卵1個10円を八百屋さんでバラで購入し、もやし1パックを3食に分けて食べて、小麦粉を水で溶いて、すいとんを作り食べていた生活だったので、本気でお金がなかったのです。(家で同然で出てきたので、お金がなかったのです) そんな状態で部長の部屋に合宿したので、部長のご飯であるインスタントラーメンを1食を二人分に分けてもらって生活してました。(絵にかいたような貧乏学生だったのです)
生活は、以下のような感じでした。
1.朝、通勤サラリーマンを前に、東京ドームの階段の上で発声練習とスピーチの練習
2.昼間、サークル活動
3.夜、部長からのスピーチのノウハウレクチャー
結果は休み明けの1、2年生合同の大会で入賞して、首がつながりました。おそらく、入賞しなかった人より相当練習したのは間違いないですし、部長から直々毎日レクチャーを受ければ、それはうまくなりますよね。入賞できたのにも理由があったのだと思います。そして、夏休みの合宿を許可してくれた部長の指導と温情がなければ、入賞はしなかったと思います。何でも言ってみるもんだと思います。首というピンチの局面で、ダメもとでも成功する道筋を提案し、徹底的にやりきると、道は拓けるんですね。
その後、私はそのサークルの代表になり、スピーチコンテストで2回優勝し、全国規模の大会の決勝まで進みました。新卒の会社で最優秀新人賞、プレゼンテーション大会優勝を頂きました。その会社を辞めて転職した会社の一年目に全国セミナーのメインプレゼンターになれたのも、これまでの実績を評価されたので、担当できました。実績は次のチャンスを生むんですね。
最近、会社員の皆様は残業ができない時代になりましたよね。労働時間が減少すれば、腕を磨く時間も減ります。労働時間以外で自己投資をしないと、実績ができにくいので、成長しにくいスパイラルに入ってしまうような気がするのです。ブラックなことを言いますが、徹底的に自分を鍛えて、戦闘力を上げないと、高齢者になった時に食べていけないような気がするのです。今の日常で、自分を変える何かチャンスが見えたら、思い切って、提案してみるのも良いかもしれません。その時、相手にとってメリットがあれば採用されるはずです。
相手と自分の双方のメリットを提案できるのって大事です。最後位に宣伝になりますが、相手と自分の双方のメリットを見出すためには俯瞰力や鳥瞰力が必要です。これらの力は企画力の中核をなす力です。私はこの企画力を解説した書籍をマイナビから出版いたします。今、予約を受け付けていますので、興味がある方は見てみてください。(実際に使った企画書をふんだんに掲載しています)
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また私の近況は「吉政忠志」で検索されると大よそみえてきます。