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きほんの トラブルシューティング > 第4回 動作が遅いときはメモリの状況を把握してみよう

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私がCTC教育サービスで編集支援している人気コラムニスト小澤昌樹氏のコラム最新号が公開されました。小澤さんにはもともとAWSの連載をお願いしていたのですが、これからは「トラシューが来るので、トラシューでお願いします!」 小澤さん「えー!!ネタ大変っすよ」 吉政「そこをなんとか!!」という感じでここに至ってます。小澤さんあいつもありがとうございます!! さて、今号はメモリの状況の話です。興味がある方はご覧ください。

第4回 動作が遅いときはメモリの状況を把握してみよう

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はじめに
みなさん、こんにちは。前回までの「きほんのトラブルシューティング」では、ネットワークとディスク容量に関してのトラブルシューティングを紹介しました。いずれも基本的なコマンドを紹介しましたが、みなさん、使う機会はありましたか?(当然、ないほうがいいですね。)

さて、今回は、メモリに関するトラブルシューティングで使うであろうコマンドを紹介しましょう。なお、今回も主にLinuxを対象とします。

メモリの状況を把握する
とはいえ、マシンで何らかの不調が発生している場合、その原因がメモリであると、すぐに特定できることは非常に少ないでしょう。マシンの不調は、アプリケーション、ミドルウェア、OS、ハードウェアがそれぞれ複雑に関連しているからですが、動作が遅いといったような場合には、メモリ不足などの可能性もあります。以下のようなコマンドを使って、メモリ状況を把握しましょう。

cat /proc/meminfo
マシンのメモリ状況を見ることができます。

$ cat /proc/meminfo
MemTotal: 3922732 kB
MemFree: 917892 kB
Buffers: 1012192 kB
Cached: 434480 kB
SwapCached: 0 kB
Active: 1221492 kB
Inactive: 332656 kB
Active(anon): 107496 kB
Inactive(anon): 560 kB
Active(file): 1113996 kB
Inactive(file): 332096 kB
Unevictable: 0 kB
Mlocked: 0 kB
SwapTotal: 0 kB
SwapFree: 0 kB
...
といった感じで、たくさんの情報が出てきますが、ここで見ておくのは以下の3つ。

MemTotal: 3922732 kB
搭載されている物理メモリ量です。ここでは、3.9GBが搭載されていることを示しています。

MemFree: 917892 kB
使われていないメモリ量です。917MBとなっています。

Inactive: 332656 kB
ページキャッシュや無名ページのうち、最後にアクセスされてからある程度時間が経ち、解放することができるページです。332MBとなっています。

実際に利用可能なメモリ量は、上記の `MemFree` と `Inactive` を足したものと考えればよいです。つまり、約1.2GBが使えるメモリ量ということになります。この値が一定量を下回らないようにすることが重要です。

この続きは以下をご覧ください
http://www.school.ctc-g.co.jp/sse/columns/ozawa2/ozawa204.html

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