膝枕と耳かき
先週、妻とケンカをした私ですが、金曜日に「信じないかもしれないけど、愛しているから。」とメールをする。(ケンカの原因は、とても言えないくらいのつまらない内容なのだが、ちゃぶ台をひっくり返してしまいましたw)
特に、妻からは返事がなかったのだけど、土曜日にはいつも通りの妻に戻っていた。
妻「おはよー」
私「おはよー」
ちょっと膝枕をしてほしくなった私は、妻に「膝枕してもらっていい?」と聞こうかと思ったのだけど、普段から膝枕が嫌いな妻からは、きっと「いやー。」と言われると思ったので、変化球でお願いしてみた。
私「耳かきしてー。」
妻「いいよー。」
と、あっさりOKが出たので、妻の膝の上に頭をのせ、耳かきをしてもらう。
耳かきをしてもらいながら、これは「膝枕をしてー」といってもOKが出たのかどうか、ちょっと気になったので、妻に聞いてみることにした。
私「膝枕してーと言ったらOKした?」
妻「ううん」
妻は膝枕だけだと照れくさいのか、そもそも耳かきもあまり好きではないけど、仲直りしたばかりだから「耳かき&膝枕」をしてくれたのか、ちょっと分からなかったのだけど、余計な質問をして、この幸せな時間をつまらない質問で遮るのも嫌だったので、そのまま耳かきをしてもらうことにした。
すると、
妻「昔はパパのことがあんなに好きだったのにねー。」
私「なんだよ、もう好きじゃなくなったのかよ。」
妻「ううん。今じゃすっきり子供のことが大好きになったってことよ。」
私「そうか。」
そんなやり取りをしながら、子供たちが巣立っていったことを考える。
娘は9歳、息子は7歳になった。もう15年もすると、子供たちは巣立っていそうだ。
フライフィッシングが好きな私は、将来、ちょっと大きめのカヌーを湖に妻と二人で浮かべて、妻は日傘に読書。私は静かにゆったりとフライロッドを振ることを夢見ている。
疲れたら、コーヒーを沸かして、子供たちのことを話したりね。
ちょっと素敵な夢でしょ?
そんなちょっとした夢も、結局、今がしっかりしていないと、夢のまた夢になってしまいそう。
妻が幸せを感じ、子供達もしっかり育ち、家族が皆健康で、私自身もしっかりとした成果を仕事で残し続けないと、15年後、今よりも老いていく中で、そんなちょっといい時間を過ごす余裕もなくなっているかもしれない。
そんな湖上のちょっとした夢も、妻の耳かきも、充実した日々の積み重ねがあってこそ、よい時間に思えるのだとも思う。
不況下の中、精一杯仕事をしなければならないのだけど、やはり、ただエンジン全開で日常業務をこなせばよいというものではないと思うし、5年後、10年後の仕事の糧となる準備を今から並行で行い続ける必要があると改めて思う。
明日の、そして5年後、10年後の幸せのために。
気がつけば40歳の誕生日まであとわずか。
働くのもあと20年かな。
まだ遠く実現できていないことがある。
しっかり生きていこう。