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新しいもの好きのIT系講師が日々進化するテクノロジーに悪戦苦闘!!

Lotus Knows EXPO 2010に参加しました

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 久々のBLOG掲載です。
 今年のETロボコンも地区大会が終了し、少し落ち着いてきましたので、またときどきBLOGを掲載していきたいと思います。。。

Img_1030_5  10/21にザ・プリンスタワー東京でIBM Lotusソフトウェアのプライベートカンファレンス「Lotus Knows EXPO」に参加してきました。
 Lotusブランドは、他のソフトウェアブランドと異なり、ビジネスパートナやエンドユーザのコミュニティが活発に行われており、ベンダー主導というより一緒に作り上げているという部分があります。そのため、今回のカンファレンスもLotus主催ではなく、ビジネスパートナとLotus共催という形で開催されました。
 そのため、前日に発表したLotus Notesのクラウド提供「LotusLive Notes」に関する話はほとんどありませんでした。
 では、簡単にカンファレンスの内容をご紹介しましょう。

1.基調講演
 昨年1月からLotusソフトウェア事業部の事業部長に就任された三浦氏から、「今こそカルチャー・チェンジ!」というタイトルで基調講演が始まりました。
 これまでの基調講演とはひと味違い、Lotusソフトウェア製品のことにはほとんど触れず、IBMとベルリッツの事例紹介が中心でした。
 IBMでのイノベーションは、従来ハード売りの会社からサービス売りの会社への変革というところを挙げていました。
 その中でも、ITの使われ方としては、まずWeb会議などを含めたコミュニケーションの活性化から取り組み、やがてエキスパートな「人」を探すという方向に進化しているという点が興味深いところです。いま、弊社でもTwitterやモバイル端末を用いて、まず人と人とのつながりを強化している段階にありますが、次のステップとしてIBMのようにエキスパートな「人」、つまり組織内のナレッジの所在を見える化していく方向に進むのかなあと・・・わからないことがあったときに、この人に聞けばいいというのが速やかにわかるとより効率的に仕事ができるかもしれないですね。
 もう一つの事例のベルリッツさんは、グローバル展開にあたり、各国間の組織の壁をなくす(横のつながり)ために企業ソーシャルを導入し、企業の方針などを末端まで(縦のつながり)伝達するために企業ポータルを導入しているとのことでした。やはり、ソーシャルは横のつながりを密にするには有益なんですね。
 あと、人材育成責任者へのアンケートで、将来の成功に最も重要と考えるテーマが下記の3点ということでした。
  ・創造性を備えたリーダーの育成
  ・スピードと柔軟性を高める戦略的人材配置
  ・知の集結による組織力の強化
 自社がこれらを満たせているかなあ、これらを意識した研修ができているかなあとあらためて考えさせられる内容でした。

2.Lotus Technical Award 2010
 昨年からビジネスパートナの技術者を表彰する「Lotus Technical Award」が設けられ、今年は基調講演の最後に、ファイナリストの中からWinnerが発表されました。
 下記の2部門が設けられており、昨年に続き私は「Best Engineer賞」のファイナリストに選出していただいたことを事前にメールで連絡を受けていたので、Winnerになることを祈りながら発表を待っていました。

 ・Lotus Japan Technical Award 2010 for Best Engineer賞
   既存Lotus製品の日本国内での普及に対して,継続的に,顕著な技術的貢献をしていただいている技術者の方をたたえる賞
 ・Lotus Japan Technical Award 2010 for Best Architect賞
   最新Lotus製品の日本国内における普及に対して,先進技術を活用し顕著な貢献をしていただいている技術者の方をたたえる賞

 結局は、残念ながら今年もファイナリストどまり。。。
 今回受賞されました大塚商会の溝口さん、リコーITソリューションズの海老原さん、受賞おめでとうございます!!
 う~ん,また来年がんばろう~

Img_1031 3.『使える脳』~~「快体験」がやる気あふれる自分を作る
 基調講演に続き、精神科医の和田秀樹氏による講演がありました。まったくLotusとは関係のない話なので、最初はどうなんだろうかと思いましたが、聞いていると非常に興味深い話がたくさんありました。
 認知心理学の観点から現代の知識社会に必要なことは何かをいろいろと話が聞けました。
 印象に残ったのは下記の3つです。

 ・「認知心理学から頭のいい人とは、問題解決能力のある人、知識を用いて推論のできる人である」
 これには、なるほどとあらためて思いました。知識をいっぱい持っているだけではだめで、それらを活用して、問題の原因を考えたり、仮説を立てて解決方法を考えられることが重要ですね。現代社会では、様々な情報はインターネット等ですぐに調べられるので、情報量が多いということだけでは意味がなく、それを活用していく能力が重要なんでしょうね。

 ・「脳のウォーミングアップが脳の活性化につながる」
 小学校時代に、百マス計算などを繰り返し実施した経験がありますが、あのような単純だけど計算をしたり、音読をしたりすると脳は活性化し、その後の脳の動きが良くなるとのことです。実際の実験で、計算や音読をおこなった後に、迷路などを解かせると事前に行っていない場合と比較して回答できる割合が伸びるというデータがあるようです。普段、私も研修を実施する立場として、まず最初にそのような簡単な課題を解いてもらうということをアイスブレイクで積極的に取り入れていきたいと思います。

 ・「知的謙虚さを持つ」
 講演の最後に、知的謙虚さという話がありました。偉い人ほど傲慢になってしまうケースが多いが、そういった人が頭を下げることこそ価値があると言っていました。偉い人が謙虚に学ぼうとすると、比較的周りのみなさんから色々と教えてもらえやすく、いろんなことを吸収しやすいとのことです。昔、学生時代に「人生、一生勉強」という言葉を恩師から聞いたことがありますが、まさに謙虚に学ぶという意識を持ち続けることが重要なんだなあとあらためて考えさせられる言葉でした。

 今回のカンファレンスではLotus製品をいろいろと学ぼうと参加しましたが、各社の事例や、認知心理学といったいままであまり意識しなかったようなことを聞くことができ、大変新鮮な一日でした。このようなことは、やはり社外に出てみないとなかなか吸収することができないことなので、今後も謙虚に新たなことにチャレンジしていきたいですね。
 Lotusさん、そしてLotusパートナーズのみなさんありがとうございます!

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