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ETロボコン2010関西地区大会の振り返り ~後編:今年の関西地区の完走率は60.8%と高かった!~

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201009191528152010年9月19日(日)~20日(月祝)に、ETロボコン2010関西地区大会が開催されました。今年も3年連続で京都コンピュータ学院様の京都駅前校で開催させていただくことになりました。いつも会場を提供していただきありがとうございます。
例年、関西地区大会は秋の行楽シーズンまっただ中での開催となっており、今年も3連休での開催とあり、最寄り駅の京都駅では観光客がたくさんいました。そんな行楽気分を払いのけ、地区大会は開催されました。
当日の来場者状況は下記のとおりです。行楽よりもロボコンに来ていただいた方が300名もいらっしゃったということは大変うれしいことです。

  競技会(1日目) 懇親会(1日目) モデルワークショップ
(2日目)
参加チーム関係者 168名 84名 118名
来場者(一般,スポンサー,メディア関係者など) 101名 0名 5名
スタッフ 1名 28名 22名
合計 300名 112名 145名

◎例年になくハイレベルの競技が続いた1日目競技会
20100919125552 今年の関西地区は、昨年の50チームから42チームに減少しました。これは、北陸地区大会が今年から開催されるようになり、関西地区から北陸のチームがごっそり抜けてしまったということが要因で、基本的にはほぼ横ばいといったところです。ただ、残念なことに地区大会を前にリタイアを宣言したチームが5チーム、提出が必須とされているモデルを提出しなかったためエキシビション扱い(競技には参加できるが、順位判定は行わない)となったチームが1チーム発生しました。

さて、今年の競技はなんといってもコース上の難所が一新され、難易度が上がったことにあります。昨年、はじめてLEGO Mindstorms NXTが競技で使用されるようになり、1年目にして軽々とあらゆる難所をクリアされ、コース上を縦横無尽に走行されてしまったことに実行委員会側が奮起し、今年は3D要素を含めた難所が増え、観客サイドからすると見ていて楽しい、競技者サイドからするとかなり大変になりました。その分、競技者のみなさんの技術者魂が燃えたのか、今年の関西地区大会では難所を果敢にチャレンジし、しかも成功するチームが多くみられました。私も当日の司会をしながら、競技を追っかけるだけで最初のうちは精一杯でした・・・

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今年の関西地区大会の競技記録を下表にまとめておきましょう!

コース INコース OUTコース
競技参加チーム数 37チーム 37チーム
棄権チーム数 5チーム 5チーム
完走率 75.7% 45.9%
最速タイム 41.0秒 39.3秒
最小リザルトタイム -14.7ポイント -26.6ポイント
難所ポイント取得チーム数※1
()内はポイント取得率※2
中間ゲート 35チーム(94.6%) 31チーム(83.8%)
シーソー通過 --- 19チーム(51.4%)
シーソー3秒停止 --- 0チーム(0.0%)
階段通過 --- 9チーム(24.3%)
ミステリーサークル通過 5チーム(13.5%) ---
ガレージイン 8チーム(21.6%) 6チーム(16.2%)

※1:難所ポイント取得チーム数は,難所を完全に攻略した回数ではなく,難所の途中でリタイアしてもポイントを取得した場合は1回とカウントしてます.
※2:ポイント取得率は,競技参加チーム数に対するポイント取得チームの割合を表します.

この結果から下記のような傾向が見られます。

20100919171523 (1) INコースの完走率がかなり高い
今年のINコースは、超音波センサを用いた新難所ミステリーサークルがあったが、大会を見ていると超音波センサで衝立しているペットボトルを検知する箇所をショートカットに用い、ミステリーサークルには侵入しないという走行パターンが目立ちました。これは、ミステリーサークル部分の進行経路を事前に決めたパターンと誤ってしまうと失格扱いとなってしまうというルールが影響したのかもしれません。無難に走行し、完走率がアップしたものと考えられます。ミステリーサークルを成功させた5チームの中には、競技部門1位、2位が含まれているので、やはり競技部門上位を目指すにはクリアしなければならない難所であったことには間違いないでしょう。
IN,OUTコースを合わせた完走率は60.8%と昨年の51.1%を大きく上回りました。

20100919142425_3 (2) シーソー通過は比較的チャレンジしていた
シーソー通過のポイントを獲得したチームは実に50%を超えている。もちろんこの数字はポイントを獲得したチームなので、シーソー通過後に転倒したチームも中には含まれています。しかし、今年の関西地区大会がハイレベルであったということはこの数字からも裏付けられるのではないでしょうか。

20100919155751_002_2 (3) ガレージインは完走チームの約1/3が成功
昨年までは、ゴール後停止といって、ゴールラインから50cm以内のエリアに走行体を停止できればボーナスポイントを取得できていたが、今年はガレージとして設けられた所定の枠内に停止させる必要があります。しかも、ガレージの枠として設けているブロックに走行体が接触するとボーナスポイントはもらえないため、かなり厳しい条件となっております。そのため、昨年の地区大会では、完走チームの約1/2がゴール後停止を成功させていましたが、今年は約1/3になってしまいました。

やはり、チャンピオンシップ大会では、これらの難所攻略が上位入賞の大きな鍵となることは間違いなさそうです。

◎競技が終われば、参加者同士が交流する懇親会
20100919190642 1日目の競技会が終了したあとは、1Fエントランスホールで懇親会を開催しました。1Fには、各チームが提出したモデルドキュメントを窓に貼り出しており、それを見ながら競技者同士、あるいは実行委員を交えて意見交換が活発に行われました。なお、関西地区では懇親会の場で、モデル部門の上位3チームを発表するという風習があり、今年もみなさん期待しながら参加していただきました。
順次表彰チームを発表すると、一喜一憂の歓声があがり、受賞コメントをインタビューすると各チームともに信じられないといった様子でした。受賞チームのみなさんおめでとうございます!
なお、受賞チームは、窓に掲載されている自チームのモデルに入賞をお祝いする花の飾りを自らで貼っていただくことになっております。まるで、選挙の当選確実の発表のときのようです。みなさんいい笑顔です!
入賞チームの発表が終わった後は、本部副実行委員の渡辺登さんのおなじみ「負け犬の遠吠え」コーナで、参加者のみなさんの今後の奮起を呼び起こしていただきました。

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◎少しリニューアルした2日目モデルワークショップ
P1050844 1日目の興奮さめあらぬまま、2日目は打って変わってモデルワークショップを開催しました。前日の競技会や懇親会等で疲れてしまっている人も中にはいましたが・・・
ETロボコンの評価は、競技とモデルの総合結果で判定するため、モデルの重要性を振り返るのがこの2日目です。
まず午前中は、全体的な振り返りとして、モデル審査に関わった審査員を代表して8名の方に登壇していただき、今年のモデルの傾向や、審査していて気づいた点などをフィードバックしました。中には、実際に参加者を壇上に上げ、意見交換をするといった場面もありました。

審査員からの全体総評のあとは、個別に各グループに対してフィードバックを行う「モデル相談所」と、1Fエントランスに掲示しているモデルを参加者と一緒に見て回る「モデル鑑賞ツアー」を開催しました。昨年までは、この時間帯は分科会を開催し、5テーマくらいのミニセッションを実施しておりましたが、今年は11月に独自勉強会2を別途開催するため、モデル相談所を全チームが利用できるように変更しました。
実際に、モデル相談所の部屋に入ると、同時に複数のチームのフィードバックがあちらこちらで開催されており、非常に活気がありました。また、モデル鑑賞ツアーについても、「モデル面」と「性能面」の2種類に分けてそれぞれ2回公演で開催しましたが、ガイド役の審査員に連れられ皆さんがぞろぞろと移動していく様はいつもながら圧巻でした。

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P1060366 2日目の最後はもちろん表彰式。総合結果の順位と、みなさんが一番心待ちにしている12月に開催されるチャンピオンシップ大会への出場権獲得チームの発表があります。
モデル部門、競技部門、総合部門の上位入賞チームに表彰状と楯が順次贈られ、最後に関西地区を代表してチャンピオンシップ大会への出場権を獲得した5チームが発表され、2日間の地区大会は閉幕しました。

今年は、本当に激戦の地区大会でした。残念ながらチャンピオンシップ大会に出場できなかったチームも、僅差だったチームが多数いますので、ぜひ今年の活動を振り返り、来年は上位進出を目指してください。チャンピオンシップ大会に出場の5チームは、ぜひ関西地区の代表として、さらにブラッシュアップされ、チャンピオンシップ大会では初の関西地区からの総合優勝を目指してがんばってください。
関西地区実行委員会では、がんばる皆様に少しでも貢献できるよう、11/6(土)に関西地区独自勉強会2の開催を予定しています。ぜひ、今年のチャンピオンは関西から!!

P1050630 最後になりましたが、2010年度の関西地区大会実施にあたっては、スポンサー各社、会場提供いただいた皆様、運営等実施していただきましたボランティアの皆様のおかげで無事終了することができました。この場を借りまして御礼申し上げます。

【参考】
・ETロボコン関西地区ホームページ
  http://kansai.etrobo.jp/2010/
・ETロボコン2010関西地区大会 結果
  http://kansai.etrobo.jp/2010/result.html

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