官公庁オークションが偽造品流通に手を貸している?
皆さんは官公庁オークション利用したことありますか?わたしはここ数年オークションでの買い物はめっきり利用回数減ってしまいまい、官公庁オークションでの落札経験もないのですが、
官公庁オークションは滞納税回収策の一環として、05年は39自治体だったのが、09年1月現在で574自治体になり、東京都では08年末までに803件を売却し、約2億8800万円の収入があったんだそうです。
そんでもって、最近というかこれまでも当然あったであろうと推測できるのですが、本物のかどうか怪しい品物や、国際保護動物に関する商品など、公共機関が扱うのはいかがなものか?って商品が結構出品されているっていうニュースを見かけました。
長野県須坂市は1月、官公庁オークションに1枚の油絵を出品した。市の担当者によると、絵の右下に「シャガール」のサインがあり、鑑定書もついていた。真贋鑑定はしていないことを明記し、「せめて額代くらいは」と見積価格を1万円に設定。すると245件の入札があり、100万2千円で落札された。
この油絵について、朝日新聞が取材したネットオークション専門家は「鑑定書に押された鑑定機関の印影が本物と違う。絵は明らかに贋作だ」と指摘した。「本物かどうかわかりませんよ」と市から念を押された落札者は今月2日の入金期限を引き延ばして迷っていたが、結局は5日に取引が成立したという。
う~~~む、ブランドを偽るのは当然犯罪行為ですよね、なので本物じゃないかもって表記をしておけばOKって考え方も分からなくはないのですが、これを自治体がやるのか、、、と思うとなんとな~~く微妙な気持ちになってしまったのですけれど、
ちなみに特許庁でも似たようなトラブルが起きて、「特許庁としては、引き続き、事実関係の把握に努めるとともに、かかる事態が二度と生じないよう、仕入れ・販売業者のあり方の見直し等、再発防止策を講じていく考えである。また、模倣品対策を推進する立場から、関係省庁・団体等との連携のもと、模倣品の撲滅に向けて引き続き措置を講じ、信頼回復に努めていく所存である。」ってコメントを発表している段階のようで、
自治体向けの査定サービスを開始した民間企業のほうにはこれまで50の自治体などが査定申し込みをしているって書いてありますが、査定サービスを受けると収入少なくなる、、、って考え方をしているとすると、何かトラブルが降りかかるまでは現状維持の自治体もありそうですが、いざトラブルになったときにやはり公共機関というのは倫理面でもそれなりのことを要求されると思うので、ガイドラインとかの整備したほうが良いのでは?って余計なお世話な事を思ってしまったのでした。
最後に、この記事を書くにあたって、すこし「偽ブランド」って検索ワードでネット検索してみたのですが、Google検索ではAdWords広告で「偽ブランドなら○○」ってスーパーコピー専門店の広告が出てきて、思わず仰け反ってしまった私でした(苦笑)