MT6 で「次のステージへいこう」 #movabletype
昨日、Movable Type 6 が発表され、ベータ1 も公開され、早速インストールしていただいた方もいらっしゃるのではないかと思います。これから数回に分けて、Movable Type 6 (MT6) の魅力について、個人的に思ったことを書いていきたいと思います。
まず最初は、「複雑性の増大や環境の変化への対応」についてです。以下のリストは、Movable Type の主なバージョンが日本でリリースされた時期と、そのバージョンの主な特長を整理したものです。
- 2004-07: 3.0 Developer Edition
- 2004-10: 3.1 (ダイナミックパブリッシングによる柔軟な出力の実現)
- 2005-09: 3.2 (スパム対策機能の強化)
- 2006-06: 3.3 (Style Catcher によるデザイン機能の強化)
- 2007-08: 4.0 (サイト全体を管理するための機能の強化)
- 2008-01: 4.1 (グローバルテンプレートによるサイト共通で利用可能なモジュールの提供)
- 2008-08: 4.2 (パフォーマンス向上)
- 2009-11: 5.0 (カスタムフィールドの強化・履歴管理)
- 2011-05: 5.1 (カテゴリのソート・Listing Framework による柔軟な一覧表示の実現)
- 2012-09: 5.2 (PSGI 対応・新しい WYSIWYG エディタの提供)
また、Oracle さんや Microsoft さんのデータベースシステムに対応したエンタープライズ版 (Movable Type Advanced) やクラウド化 (Movable Type EZ) もリリースされています。こうしてみると、Movable Type がいかに変化に対応してきたかということがわかりますね。
環境の変化といってよいと思いますが、Movable Type が利用される目的が変わってきています。バージョン3の頃はブログとしての利用が多かったです (そういえば、誠ブログも Movable Type で構築されていますね。)。
それが、Movable Type のパブリッシングプラットフォームとしての可能性 (私もその可能性にはまり、2005年1月に入社したわけですが) により、企業のホームページをはじめにサイト全体を構築していくようになってくると、様々な機能が不足してきます。API を提供していたことから、サードパーティ様によるプラグイン拡張が実現され、それを支える形でプラットフォーム自身も変化してきたわけです。
こうしてみると、「イノベーションのジレンマ」に陥ってしまいそうですが、MT6 では Data API という破壊的技術により、新しいステージにいくことができそうです。
次回は、この Data API について考えてみたいと思います。
最後に、8/3 には、MTDDC 2013 (Movable Type Developers & Designers Conference 2013) というイベントが開催されます。私もセッションを持ちますし、ライトニングトークにも申し込みました。気になる方はぜひとも参加してください。