SEO対策におけるタイトルタグとキーワードの重要性
SEO対策において「タイトルタグにキーワードを入れる」ことは基本中の基本です。しかし、最近は「タイトルタグの重要性が弱まっている」ようなものを目にしたりもします。今回改めて2018年現在のタイトルタグの重要性について調査しました。調査日は2018年3月31日。
調査対象キーワードは「seo」「fx」「キャッシング」「レーシック」「転職」「小林麻央」「北朝鮮」「ドラクエ11」「台風」「wbc」。選定基準は競合性が高い5ワードとGoogleトレンドの2017年急上昇ワード上位5ワードです。
▼Googleトレンド
https://trends.google.com/trends/
検索クエリそのものが1ページ目、2ページ目、3ページ目でそれぞれタイトルタグに含まれている数を比較します。今回はタイトルタグにキーワードそのものが含まれているか否かを計測しました。
[注意]
・大文字、小文字は問いません(「fx」と「FX」は同じ)
・言い換えは含みません(「FX」と「外国為替証拠金取引」は別)
・略称も含みません(「WBC」と「World Baseball Classic」は別)
検索結果1ページ目で89%のページにタイトルタグにキーワードが含まれている
2018年3月31日時点の調査結果は以下です。1ページ目は89%、2ページ目で92%、3ページ目で約92.6%となりました。
今回は「ドラクエ」と「ドラゴンクエスト」、「11」と「XI」などは別として考えており、単純にキーワードそのものの含有率を計測しています。Googleがキーワードを関連付けていることを考えると、サイトの設計はキーワードを重視して構築することがSEOの観点からは大切であることが改めてわかります。
タイトルタグにキーワードがなくても表示は可能
今回の調査の中だけで言うと、検索クエリがタイトルタグに含まれていないケースもありました。例えば「小林麻央」で言うと2ページ目までは小林麻央さんの情報ですが、3ページ目には過去に所属していた芸能事務所と妹の小林麻耶さんの記事が表示されています。
また、最もキーワード含有率が低い結果となった「wbc」の場合は、「野球」「ボクシング」「それ以外の略称」と複数の検索結果を提供しています。おそらく大半のユーザーの検索意図とは異なるであろう「横浜ワールドビジネスサポートセンター」のページも3ページ目にありました。検索クエリに対して多様性がある検索結果を返そうとしているところは昔から変わっていません。
Googleは検索クエリに対して関連性があるページを表示しようと務めています。そのためタイトルタグにキーワードが含まれていなくても関連性があるとGoogleが判断すれば表示されます。
タイトルタグにキーワードを含めると検索対象が増える
以前noteというメディアと自社サイトの2箇所に同じ内容の記事を掲載しました。公開日はnote.muが2018年3月15日、自社サイトが2018年3月19日です。その記事はこちらです。
2018年8月27日現在、「note seo」という検索キーワードでnote.muは1位、自社サイトは5位にいます。公開日が早い方が順位が上ですね。
上記2ページは記事内容は同じなのですが、1箇所だけ違いを付けました。それがタイトルタグです。2ページのタイトルタグは以下となっています(サイトの共通部分を除く)。
「noteがやるべきSEO対策を調査しました」
https://note.mu/webnoma/n/nb97f2fd84efa
「(補足インデックスで検証)noteがやるべきSEO対策を調査しました」
https://www.web-ma.co.jp/column/seo/1231.html
自社サイトには「(補足インデックスで検証)」という一文をタイトルタグに入れてます。そのため「補足インデックス」という検索キーワードで8位に表示されています。note.muは検索対象外です。
どちらの記事中に「補足インデックス」というワードはありますが、タイトルタグに入れることで自社サイトは検索対象を広げることができました。サーチコンソール「検索パフォーマンス」にある「合計表示回数」は検索クエリに対する検索結果の表示回数の合計です。この数字を増やすには検索順位を上げることと、検索キーワードの数を増やすことです。タイトルタグの付け方次第でSEO対策の期待値が大きく変わります。
タイトルにキーワードを入れない理由はない
SEOの観点でタイトルタグにキーワードを含めることのメリットを考えました。
- タイトルタグにキーワードを含めることで関連性が増す
- ページが拡散されるとタイトルタグの内容での被リンクとなるケースが多い
タイトルタグと被リンク、昔からSEO対策で重視されていることです。2018年現在も何も変わりません。改めてですが、基本が大事なのです。
※当記事はWebの間のコラムを再編集したものです。元記事はこちら。 https://www.web-ma.co.jp/column/seo/1253.html