ブログとネタのつくりかた その12(サイボウズ小川浩さん編)
こんにちは。【Six Apart】の齋藤です。
今日はオルタナティブブロガー二人目の登場です。サイボウズ株式会社ネットサービス部ジェネラルマネージャーの小川浩さんに、複数のブログを書き分ける方法について質問してみました。
小川浩さんのブログ
FBS公式ブログ http://www.feedsphere.com
サイボウズプロジェクト公式ブログ http://inside.cybozu.net
オルタナティブブログSpeed Feed http://blogs.itmedia.co.jp/speedfeed/
[Six Apart]齋藤:
小川さんは、個人と仕事という立場でブログを書いていらっしゃいますよね。書くときに気をつけていることや書き分け方があったら教えて下さい。
[サイボウズ]小川さん:
そうですね。まず、個人はバイクネタとかワークアウトネタとか自由に書いています。サイボウズの小川としてのブログは、NDA(機密保持契約)を意識して、あまり他社さんのことは書かないことにしていますね。それと「ですます調」を使うなど、ある程度丁寧な書き方を心がけています。オルタナティブブログは、あくまで個人として書いていますが、それでも公の場で所属を明らかにしているので、誰かを攻撃するようなことは書かないように気をつけています。
[Six Apart]齋藤:
そういうものを書き分けるためには、かなり情報を摂取されているかと思いますし、文章を書くトレーニングもなさっているんですよね?
[サイボウズ]小川さん:
情報収集は、主にFeedリーダーやテクノラティなどのBlog検索エンジンに頼ることが多いですね。ネタを膨らますための副材料として雑誌もよく読みます。NewsWeek、ブルータス、Penなどで、あとはバイク雑誌くらいだからあまり参考にはならないかな。テレビはほとんど見ないです、ワールドビジネスサテライトくらい。
文章を書くというトレーニングは特にないですが、学生時代から映研サークルで脚本を書いたり小説を書いたりしていたので、そもそも抵抗はないですね。それと商社で貿易業務に10年従事したことも大きいです。貿易業務では、Correspondence(商業通信文)が基本ですから。
[Six Apart]齋藤:
最近、何か読んだ本はありますか?
[サイボウズ]小川さん:
最近はあまり本という形式に触れることは少ないですね。でも疲れた時には、ガイ・カワサキの「神のごとく創造し、奴隷のごとく働け!」と「シンプリー・パーム―理想のPDAを目指して」を読み返すことが多いです。ちょっと元気になります。今日読み終えた本は、「スティーブ・ジョブズ 偶像復活」です。彼の復活からiPod+iTunesまでの軌跡を描いた本ですが、とても面白いですよ。
[Six Apart]齋藤:
小川さんと言えばMacが大好きというイメージですものね。BlogのネタでもAppleの登場が多いですよね。
[サイボウズ]小川さん:
確かに。Appleは好きですね。製品も好きだし、ブランドの作り方も好きで。Appleの宣伝部長のオファーないかな。いや、 ファッションリーダーがいいな(笑)。
[Six Apart]齋藤:
ファッションリーダー(笑)ちなみに、どんな映画の脚本を書いていたのかが教えてください。それと、エントリーを書くときにこれだけは気をつけているということがあったら是非それもお聞きしたいです。
[サイボウズ]小川さん:
映画ですか。大したものはないんですが、ちょっとシュールな恋愛モ ノとかひねったハードボイルドな感じが多かったですね。ひねりを利かせるということは大事で、タイトルで引きつけておいて本文でその期待を(いい意味で)裏切ることが出来ればいいですね。意外性、を重視してるといってもいいです。
あとは、なるべく引用をしないで、自分の言葉で書く、感想を書くのではなく意見を書く、ということには気をつけてますね。
小川さんの個人ブログを読んでいると、体脂肪をどこまでしぼるか・・・という非常に体育会系なチャレンジをなさっている印象がありましたが、実は小説を書いていたり映画という文系な側面を初めて知りました。私にとっては、取引先のジェネラルマネージャーでもある小川さんですが、仕事での真面目な顔に限らずファッションリーダー、技術に対する視点という様々な表情が見られるのはブログならではだと思います。
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