電車の中吊り広告で見つけた新しいチャレンジ
一昨日、地下鉄に乗りました。最近あまり電車での移動をしていないこともあり、iPodで音楽を聴きながらも車内の観察をしようかなと辺りを見回してみました。
初めはさほど集中せずに、あたりを見回しましたが、何か違和感を覚えます。そして中吊りの広告をみると、すべて「Hava a rice day!!(だったかな)」という米食推進かなにかの広告に統一されていました。いわゆるトレインジャックと言われる、車両貸切型の広告だなと思いました。
しかし、まだまだ異なる感じがしてあたりを見回してみると、ドア、ドア横、ドア上、そして網棚の上の広告が全部取り外されています。唯一、路線図だけが残るのみで、すべての広告がありません。トレインジャックでは、すべての面を広告で埋め尽くすことが主流ですが、逆に何も無い車内で、広告が中吊りだけになると、その内容に注意が引かれ、かつ見ようという心理も若干働くものです。
ちょっと言うなら、料理で甘みを強調するために、甘味の元を工夫するよりも、塩を少し入れるようなものでしょうか。広告漬けの環境で、より多くの注目と認知を集めるために、大量のマス広告、隙間を埋めるような広告を模索しがちですが、逆に広告の露出量を減らすことで、認知や注目が高まる可能性もあると思います。
当然、鉄道会社も広告面積に対する収入を重要視しますので、とレインジャックで全面を使わなくとも費用は発生していると思いますし、広告を刷る量が減るだけでは対した費用削減でもありませんし、貼らないと言っても前の広告の撤去費用が発生していると思われますので、かかる費用は同じだと推測しています(ちがうようでしたら、どなたか教えてくださいね)。
同じ費用でありながら、「より少ない面積の広告で最終的な注目度を上げる」、そんなチャレンジの結果(効果)を是非知りたいと思います。若干残念なのは、「米食推進」という相対的に地味な素材であるところでしょうか・・・