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実績は実力を示さない?

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大差があるか無いかは別として仕事を実行する能力は人によってまちまちですし、得意領域や特殊技能も異なります。しかし、チームを組んで仕事をする場合には、組む相手の能力レベルが気になります。特に初めての相手であれば、「能力が高くて、一緒に仕事をしてもとても効率よく仕事ができるのでは」という期待半面、「でも見掛け倒しで能力が低くて尻拭いしなくてはいけなくなると大変」という不安が入り混じります。

これまでの自分自身の限られた経験では、事前に華々しい実績や周りの評価を聞いた人ほど実力が伴っておらず、それをあてにしてかえって大変な目にあってしまっています。特定の伝えやすい事実(大きいプロジェクト名や会社名など)が先走って、その人物の前評判となっている場合には、得てしてその内容や本人の力そのものに関してあまり注意が払われず、言わば噂の先走りが起こっているのではと想像します。

決して、評判や噂を否定してかかるものではありませんし、良い噂の対象が能力が無いという結論には至りません。しかし、「実績=実力」という図式は成り立たず、実績が偶然によって生まれたものであるか、実力によって生み出されたものかを冷静に判断する時間は必要だと思います。また、個人的に思うことは実力が無くても、実績が積み重なっている人、つまり幸運が続いている人も、通常に評価される能力は低くても、何か隠れた実力があるのではと考えてしまいます(運も(回数がかさなれば)実力のうちとでも言うのでしょうか)。

このブログでも、様々なブロガーの方々が採用や人物評価の難しさに関して書かれていますが、履歴書だけでも、面接でもわからない、実績が実力の証明をしているのかという問題は歳を重ねる毎に難しさを増していると感じます。しばらくは、前評判に耳を塞いで人と接してみようかと思っていますが。。。

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