20年前の経験が今活きている驚き
20年前に新入社員として最初にアサインされたクライアント先と、なんと、新しい取引が最近誕生しました。お会いする人の中に昔懐かしい人の顔ぶれはごく僅か。だけど、やっぱり正真正銘「ファースト・ジョブ」のクライアント先で案件が復活するなんて、感情的にはとても嬉しい限り。当時学んだ業務知識やSIプロジェクト運営のコツが万全の知恵として本当に活きる。20年たってむしろ効果的に活かせる気がします。長くやってるってのもそれはそれでいいことあるわけですねえ♪
究極の渡り鳥かも・・・ま、それはちょっと違う気がするけど(笑)。
昔エントリのどっかに書いた気がするんだけど、初日の仕事ってほとんどが「コピーとり」だった気がする。与えられた資料読んで、忙しい既存メンバーやクライアントの方々と話をする余裕も(先方に)なく。
そして結局、
「このプロジェクト実行計画書、30部コピーとっておいて、あ、全部そっくりバインディングね♪」
5cmバインダーのコピー30冊、しかもA3の綴じこみとかインデックスとか、そっくり作れなければならない。
あなどるなかれ、もし1つ1時間かかったとしても30時間かかるのだ。
コピー機をフロア内全部占有できるわけもない。紙切れもするし、そもそも途中で勝手に「割り込みキー」されて、ほったらかしにしてると割り込みされたり。あげくにジャムったり、トナー切れしたり・・・
実際、1つきちんとコピーつくってみたら、コピーとったあとのバインディングに30分以上かかった(泣)。
・・・うーむ、これはそもそもまず今日は定時に終われんではないか^^;
そこは新人、文句は言えない。
うーむ・・・
とりあえず、もう1部作ってみた。手順を考える。コピー機の占有時間、紙切れになるまでの時間、ジャムったりトナー切れしたときの交換手順、インデックスを30個合間に作っておく、コピーした用紙を広げ整理するためのスペース確保、出来上がったものの検品手順や格納場所、等々、やるべきこと、その手順についてメモ書きだけどマニュアル的なものを作った・・・
既にランチタイム突入。
「何やってんの?昼飯行こうよ!」
ハイ!先輩。てくてく突いて行った。WELCOMEということで600円の定食だけどメンバーにおごっていただきました、<(_ _)>
「初日だっけ。何やってんの?」
「コピーとりです。実行計画書の」
「えー、そりゃてぇーへんだ。大量だねえ。来週はヤマ場だからねぇ。」
「はい、でもがんばります!」
「いいねえ、新人は素直で~、俺だったらモチベーションなくなって辞めちゃうなあ(笑)」
(おいおいっ、今日ほんとに仕事初日ですけど!泣)
ちとカチンときた(笑)。
コピー機は、定時後はどんどん空きが出てくる。当時は深夜残業もたくさんやってる人がいて、徹夜プロパーも多いんでいくらでも働いていいそうな(苦笑)。
というわけで、夕方までは占有させていただいたコピー機で1つ1つコピー。夕方までには合計4つくらいできた。要領もわかってきた。
18時頃からほとんど空になったシマのコピー機も拝借して、パラレル・プロセッシング、開始!
得た要領に従い、コピー単位を分割して、各コピー機でインデックス単位にコピーを作成。
空になったシマにバインダーやインデックス等を配置し、用紙切れのコピー機に補充をしながら、少しずつ並行処理。
コピーしては少しずつ各バインダーにバインディング、出来上がり品についてはマスターと照合して落丁のチェック。
コピー機も全部同じ機種でもないので、用紙補充は簡単だが、トナーが切れたりジャムったら、できる範囲でTRYして、しばらくしてだめだったら諦めて続きは別のコピー機で。
もちろん「トナー切れです。すみません」の張り紙と、プリントキューのデータは消去♪
19時以降から最終的に7機をフル稼働させて27時、ついに全部できた!
腹減った~笑
周囲にもう仲間はいない。どうしよう。とりあえず着替えもしたいし。タクシーで帰った。4時半に就寝。7時半に起きた。飛び起きて着替えてダッシュ!なんとか9時に出社できた。
出社すると、
「おおーっ!全部出来とる。なんじゃこりゃ・・・?」
「おはようゴザイマス」
「全部出来たの?すげー。えっ?3時までかけてやったの??」
「ハイ、そういうご指示でしたので」
「いやいや、すげーな。ちゃんといっときゃ良かったね。定時で一日5,6冊が限界だからさ、今週1週間(5日間)かけて30冊、来週の会議に間に合わせれば良かったからさ~、ま、でもこれで別の仕事もお願いできるしね。じゃ、次はこの議事録の山を全部清書(当時はタイプ=電子化の意)してクダサイな♪」
うーん、ひょっとして、そのコピーとりが自分のその1週間の仕事だったらしい。
・・・ううっ、バカだった、俺・・・
でも、結局、その週は3日分はコピーで2日分はタイプでしたけどね(笑)。それにしても走りすぎ。ただおかげでOA仕事は今でも大得意です(爆)。
そんなことを思い出します・・・懐かしいお客様です(涙)。