花巻東の千葉選手に対する大会本部の通達は“出る杭を打つ”日本社会の典型例

一昨日に「背が低い弱みを強みに変えた、花巻東の千葉選手」という記事を書きましたが、
準決勝前に大会本部と審判部からカット打法について通達があり、
千葉選手は得意のカット打法を封印せざるを得ず、
花巻東は延岡学園に負けてしまいました。

花巻東・千葉　カット打法できず号泣敗退 - 高校野球ニュース : nikkansports.com

高校野球特別規則の「バントの定義」により、
カット打法は、バットをスイングしたか否かによって、
審判員がバントと判断する場合もあるという通達だったようで、
暗に「カット打法をするな」と言っているわけです。

この「バントの定義」の特別規則は、
1972年夏に巨人の阿部選手のお父さんが、
習志野の一員として甲子園に出たとき、
相手の東洋大姫路のカット打法を
「バントだ」とアピールしたことがきっかけでできたとのこと。

カット打法“禁止”　きっかけは巨人・阿部の父「バントだ」 ― スポニチ Sponichi Annex 野球

その阿部選手のお父さんは、
千葉選手のカット打法は問題ないと思ってみていたと言っています。

ぼくも千葉選手のカット打法は、きちんと握ってスイングしているので
バントとは言えないと思います。

大会本部の通達のことを知って、違和感を感じていましたが、
同じように感じた方はけっこういるようです。

花巻東・千葉翔太クンのカット技術を「ご理解」によって封印させた大会本部の圧力が理解不能な件。 : スポーツ見るもの語る者～フモフモコラム

千葉君の打撃を擁護する野球素人だけど法律家の意見: ナベテル業務日誌

花巻東・千葉くんの話にハラワタ煮えくり返っています（追記あり） - ←ズイショ→

大会本部の通達は、
気に入らない形で目立っている人をつぶそうとする、
まさに“出る杭を打つ”日本社会の典型例ですね。

千葉選手には、この悔しさをバネにして、自分の弱みを強みに変える精神で、
今後もたくましく生きていってほしいと思います。