【NetWalker】Chrome OSって、こんな感じ?
シャープが発表したモバイルネット端末「NetWalker」は、5インチ(1024×600ピクセル)の液晶ディスプレイとフルキーボードを搭載しています。OSにUbuntuを採用し、OpenOffice.org、Firefox、Thunderbirdなどがプリインストールされています。Ubuntuで動くアプリケーションを追加できるだけでなく、シャープから電子辞書アプリケーションが提供されるようです。
仕様をみればLinuxを搭載したネットブックです。これまでもDell等はLinuxモデルのネットブックを販売していました。また、ネットブックにUbuntu他を自分でインストールすれば、同等の環境を作ることができるでしょう。技術面で目新しいことはありませんが、シャープがこれをパソコンではなく「モバイルインターネットツール」として打ち出してきた所がポイントだと考えます。
Linuxベースのネットブックのセグメントに入ってしまうと、Windowsと比べて「ここが違う、あれができない」になりがちです。パソコンやネットブックではないモノにすることで、前向きに受け容れられる可能性が出てきます。ネットブックとスマートフォンの中間に新しい市場を作れるかもしれません。
NetWalkerは単にUbuntuをインストールしただけではなく、液晶がタッチパネル付、3秒でサスペンド状態から操作可能、約10時間の長時間駆動など、日本のメーカーらしい製品の作り込みがされています。小型端末に定評のあるシャープ製ですから、細部の質感も高いと思われます。
先日発表されたGoogleのChrome OSは、Linuxの上でChromeブラウザを通して、メールやオフィスアプリケーションを利用する形になるのではないかと予想されています。NetWalkerで端末側にアプリケーションがインストールされている点はChrome OSと異なりますが、普通のユーザから見たChrome OSの使い勝手は、こんな感じになるのかもしれません。
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