6:ウクライナのIT業界の強みとは何でしょうか?将来の展望もお聞かせください。
歴史的にウクライナは高等教育を受けた非常に優秀な人材が揃っています。教育のほかに税制優遇政策のおかげで今ではウクライナのIT産業は農業に続く第二の産業となっています。年率成長率は25~30%です。とても魅力的なセクターです。現在ウクライナのIT人材のほとんどはIT開発の受託(アウトソーシング)もしくは人材供給(アウトスタッフィング)会社で働いています。しかし一方で近年より多くの会社が自社プロダクト、サービスを開発しています。Monobankはそのプロダクトカンパニーのひとつです。加えてウクライナは多くの世界的なスタートアップの母国でもあり、そのうち数社はアメリカや他の地域でユニコーン企業(時価総額10億ドル以上の未上場企業)になりました。ゆえにIT産業はウクライナで最もエキサイティングな産業と言えます。
7:外国人投資家がウクライナへ投資し、同国の企業と協業するにあたってのリスクをお知らせください。
ウクライナへ投資するリスクは他の発展途上国へ投資するそれと似ていると思います。つまり通貨リスク、中央銀行、配当に関する制限、それとインフレ率、しかし過去数年間は低インフレで推移しました。不幸なことにロシアとの紛争はまだ散発的に続いていますが、しかしこれも数年前より激しさは弱まっていますし、東部の一部地域やクリミア以外は平穏です。なので紛争に関してはそれほど大きなリスク要因とは言えないと考えます。
8:日本の投資家に特にして欲しい投資とは何でしょう?
ウクライナはより多くのプロジェクトと低金利の融資を必要としています。例えば大規模インフラ関連のプロジェクトなどです。我々は日本(政府)がウクライナに資金援助をしていることに非常に感謝しています。一方でウクライナには投資家向けに多くのエキサイティングな業界、企業が多く存在します。農業、交通、ITその他などです。良い投資先は非常に多いです。
9:日本に行ったことはありますか?日本や日本人の印象は?
はい、6年前に日本に行ったことがあります。また日本に行くことを熱望しています。日本は私が今まで訪れた国の中でも最も偉大な国のひとつです。実は日本を旅行した当時私はロンドンでMBA留学をしていました。その時クラスメートに日本人が多くおり、彼らが我々のグループと一緒に旅行をオーガナイズして連れて行ってくれました。最高の旅行でした。しかし私が見ることが出来たのはほんの一部で行けなかった場所も多く、次回行けることを楽しみにしています。
10:最後にデュビレットさんの人生やキャリアの目標をお聞かせください。
私は今ビジネスに全精力を傾けており、海外事業のローンチに注力しています。いくつかの国の市場で銀行業の展開を考えており、アジア、その中でも日本は私が注目している市場のひとつです。
インタビューは筆者が外部顧問の日本事業開発マネジャーを務めているCHIソフトウェア社の同じく事業開発部のディミトリ・ホロセンコ(下記写真左)の協力により5月29日に執り行われました。ホロセンコのLinkedInは以下。
https://www.linkedin.com/in/dmitry-golosenko-1167927/
CHIソフトウェア社のHPは以下:
https://chisw.jp/
以上、ウクライナからのレポートでした!!
Ago-ra IT Consultingへのご連絡は下記まで:
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Ago-ra IT Consultingのホームページ
https://www.ago-ra.com/?lang=ja
HP: https://ja.ago-ra.com/
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