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高額・短期ダイエットのバブルはいつまで続くか?

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リーマンショック前のサブプライムローンを使ったデリバティブのごとき高額短期ダイエットの虚像

専門家の「保証」はCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)の格付けのごとく当てにならない

今、空前絶後の高額短期ダイエットブームです。我々の業界では「いつバブルがはじけるか?」という話も冗談半分で出ています(笑)最近不動産会社の社長が破産した時の本を読みまして、「あ〜、まさに今ダイエットジム業界も、リーマンショック前のバブル状態にあるかもな〜」と思っています。私は金融の素人ですし、間違った記載をするかも知れませんが、不動産バブルと短期ダイエットバブルの共通点をいくつか紹介したいと思います。この記事は面白半分で書いていますので、面白半分で読んで下さい(笑)

さて、まず不動産バブルとダイエットバブルの共通点の1つ目が「格付け」です。まぁ、不動産バブルと書いてますが、金融派生商品バブルと言った方が正しいですね。
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サブプライムローンを含んだ当時のデリバティブの格付けは本当に「適当」というか、いろんなものが混ざり過ぎていて誰も評価出来なくてその格付けが正しいのかどうか誰にも分からないと言った感じだったと私の記憶の中にはあります。同じようにダイエットジムでもいろんな「先生方」を使って「格式高い先生方が太鼓判を押しているから大丈夫ですよ」といったような「誰も正しい評価が出来ない状態」になっています。ダイエットというのは元々そういう側面がありますよね。「先生方」の多くは「名前貸し」で多額のフィーを得ています。その証拠にホームページに顔と名前が載っているだけで、その他のシーンに先生方が出てくる事は決してありません。

期待値を高めて、ローンを組ませる方法はまさにレバレッジが効いている状態

ダイエットの「必ず痩せます」というのは、金融・不動産でいう「必ず儲けます」という話と同じですよね。「必ず」ほど怪しいものはない。「必ず」と言う事で現物よりも期待値を膨らませてレバレッジをかけています。さらにローンまで組ませるジムもあるので、最大限のレバレッジをかけているわけです。もちろん「痩せなかった」という人もいますし、「痩せたけどリバウンドした」という人もいます。こういった負の結果が出た場合、レバレッジは逆に働きます。いろんな原因である一定の割合の人は痩せません。というのも何か精神的に問題を持っている人だったり、特異体質の人もいます。その他にも様々な理由があって痩せない人がいますが、そういった人達は「対象に含まない」と言ってしまえば済むので、結果が出た人だけを表舞台に押し出します。イマイチだった人には封をしてしまえば良い。
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売上最優先、売れば売るほど儲かる。だから、良くない物件でも顧客に売ってしまえ

実際のところ、不動産も金融もダイエットも詳しく理解出来る人は少ない。だから顧客のほとんどは知識の無い「素人」。「買いたい」という人がいれば売る事は容易い。本来なら不動産も「良い物件」には限りがあります。ダイエットで言うと「良いトレーナー」と言う事になります。でもこれだけだと売上は最大化しません。そこで、次は「良くない物件と良い物件を混ぜ合わせて、一見良い物件にして売ってしまう」というCDSの出番。これをやればほとんど際限なく売上を伸ばす事が出来ます。ここまでくればトレーナーは誰でも良いという状態になります。その辺を歩いている少し運動が好きな主婦でも学生でも良いわけです。そして徐々に成果が出ない人達の割合が増えてきます。
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ネット上での「悪評」をどう隠すか

株価は噂や期待で動きますが、ダイエットも噂と期待で動きます。良い噂が多ければ顧客は殺到しますが、悪い噂が増えると「ちょっと待てよ」と考える人が増えてくる。ここで現物を見直す動き(良い物件を増やす=良いトレーナーを増やす)が高まれば良いのですが、悪い物件も出回っていますので今更回収不可能です。じゃあ、後は「バブルがはじけるまで精一杯稼げば良い」という事になる。現物を見直すどころか更にいろんな派生商品をレバレッジを掛けて出しまくる。悪評を隠す為に自作自演のブログを大量生産してその時期を出来るだけ先延ばしにする。

買う時期や売る時期を逸したからあなたは損をしたんだ

ダイエットジム側の「厳しい規則」を守らなかった場合は、成果を保証しないというのはまさに金融商品で言うところの「買う時期と売る時期を誤ったあなたが悪い」と言っているのと同じ。いつ買っていつ売れば良いか分かっていたら誰も苦労しない。決まりが守れるかどうかなんてやってみなければ分からない。だけど「必ず痩せる」という言葉に踊らされた自分が悪い。結局は甘い言葉に騙された自己責任。

リバウンドを繰り返した人が言う言葉には説得力と重みがある

あるお客様からの言葉が、何よりも説得力がありました。
「お金がかかっても良いから、どうしても楽して痩せたい」と思ってエステ・サプリ・ダイエットグッズなどで数えきれないほどダイエットし、その度に2〜3キロ痩せてはその後倍の4〜6キロリバウンドして、20年かけて当時の倍の体重にまで膨れ上がってしまった。高額というリスクを負えば、成果が手に入ると思いたかった。
このお客様は今は誰よりも真面目に、短期間での成果は求めず、日々出来る限りの努力をされています。
不動産・金融商品とダイエットとの違いは、自分自身であるかとそうでないかと言う部分。
不動産・金融商品のバブルはリーマンショックという形でマーケットが終止符を打ってくれる。
ダイエットに関しては、マーケットが終止符を打ってくれない。顧客一人一人が終止符を自分で打つしかない。

美容・ダイエット・アンチエイジングなど健康は今後ますます儲かる

高額である事が決して悪いとは思わない。顧客が満足すればそれで良いと思う。フェラーリは高いけど、顧客が満足するから売れる。別に部品が高いわけではない。フェラーリは期待されている価値を提供しているだけ。アップルのiPadはAndroidタブレットより高いけど売れるのも同じ原理。高いのは悪くないけど、価値をつり上げたり、金融(ローンも含む)を絡め始めると次第におかしくなる。現物が残ればまだ良いが、ダイエット失敗やリバウンドでは何も残らないどころか、要らない脂肪が余計増える。それでも先進国では高齢化社会と肥満病が後押しして健康産業は伸び続ける。

内部告発でバブルがはじけるか?

リーマンショックの前は証券会社の人もさすがにほぼ審査なしで低所得者でもローンが組めるサブプライムローンやさらにそれらを組み合わせて切り刻んで合わせた金融派生商品に対して嫌悪感を感じて会社を去った人もいたらしい。ダイエットジムに関しても、トレーナーが嫌悪感を感じて退職、暴露するケースが発端でバブルがはじけるかも知れない。ある人から聞いた話では、全くの素人からのスタートだったのに、たった2日間の研修の後、いきなりパーソナルトレーニングを任せるジムがあるという。ここまで来るとさすがに凄い(笑)

バブルがはじける前に準備をしておこう

あなたがフィットネス業界の人間であれば、バブルがはじける前に準備をしておく事をお薦めします。
「短期ダイエット」が流行った後は「長期ダイエット」の時代が来るはず。
それはただ単に長い期間をかけるといったものではなく、レバレッジなしの現物勝負を意味する。
原点回帰で「本質」が求められる時代に突入するはず。
とは言っても、もう少しこのバブルはバブルで楽しみたい。
そしてこのバブル崩壊前には、金融商品同様のビッグチャンスも潜んでいる。
私はこれを密かに狙う事にしよう(笑)
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