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2012年地球滅亡説を最も信じているのは中国人だ?!

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 最近、中国では世界末日のうわさでもちきりだった。

 四川省の田舎では「2012年12月21日からの三日間、地球は夜のままになってしまう」というデマを流されて、停電を恐れる人たちは、蝋燭(ろうそく)、マッチを大量に買い占めるためスーパーに殺到、一時蝋燭が売り切れたそうだ。

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 南京市のある主婦は家族に内緒で、自宅マンションを売り、その資金を慈善機構に寄付した騒動を起こした。その理由をたずねると「世界末日がそろそろ来るから」と答えたという。

 浙江省のある職人は中国版の「ノアの方舟(はこぶね)」を自作した。なんと直径4mのステンレスボールの中に、3人家族が2週間で生活できる大量の酸素が貯蔵されていたのだ。単価は100万元(1300万円)から500万元(6500万円)となるが、評判が良さそうで現在21個の注文が来たという。

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 フランスリサーチ会社のイプソス社は、21ヶ国範囲で「世界末日」についての考え方を調査した。その結果は中国人の5人中に一人が「世界末日は2012年12月21日だ」と信じていて、20%の割合で各国のトップに立っているという。ちなみに、日本人は13%の割合だった。

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中国: 20%
トルコ、ロシア、メキシコ、韓国、日本: 13%
アメリカ、アルゼンチン、ハンガリー、ポーランド: 12%
スウェーデン: 11%
フランス、スペイン: 10%
ベルギー、カナダ、オーストラリア: 9%
イタリア、南アフリカ、英国: 7%
インドネシア、ドイツ: 4%

 もともと、何年前から、「マヤの予言」による地球滅亡説では、地球最後の日を2012年12月21日だといわれ続けてきた。先月20日、3年前大ヒットしたアメリカ映画「2012」の3D版が中国で初公開されたきっかけで、2012年地球滅亡説を一気に中国で話題になってしまった。

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 ただし、災難がやってくるとき、それに便乗しようとするつわものも必ず立ち上がるだろう。

 ネット上では「世界末日専用蝋燭」を売る店もあれば、ノアの方舟のチケットを販売するサイトも出てきた。チケットの裏ににきちんといくつかの注意書きが印刷されていたのだ。

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1 搭乗時間は2012年12月20日12時となる。時間厳守すべきである。

2 方舟に持ち込める荷物は10キロまで、ペット不可。

3 搭乗する方が健康証明、戸籍謄本、身分証明書、写真10枚を提示すべきである。

4 チケットを予約する際、銀行資産証明書を提示すべき、購入資金は個人財産に限る。

5 変質者、犯罪前科者、暴力傾向のある者に購入させない。

6 予約の締め切りは2012年12月20日午前0時まで。

 ちなみに、搭乗場所はチベットなのである。

 信じるか信じないかはあなた次第だけど、なかなかいいセンスだろう。(笑)


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