本紙の囲み記事は、それほどGREEおよびソーシャルゲーム業界を悪く言っている印象は受けなかったが、多少の悪意はやはり感じた。
確かにコンプガチャは社会悪と言える悪質な手法だったが、始めた時点で違法と断じることは誰にもできなかった。結果的に、はまりすぎた青少年が正常な判断力の欠如からお金を使い過ぎ、それが問題視されたということだけ。
一時的にダークサイドに落ちてしまったといって、業界全体を叩くというのは、他の業界からの嫉妬の産物にすぎない。それにソーシャルゲーム自体はケータイやスマートフォンという、やや脆弱なプラットフォーム上にあって、まだまだプアなクリエイティブにとどまるが、やがてはPSPやDSを間違いなく駆逐する成長分野だ。彼らはゲームという遊びをオンライン化、ポータブル化、ソーシャル化(ここはまだまだだけど)したと言える。
僕には僕の使命があって、直接ゲームに手を出すことはないが、他の業界やサービスや団体をソーシャル化することを目指しており、それはソーシャルゲーム業界が目指すところと、本質的には同じだと思っている。
小川 浩
2012/06/19 10:43:55