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モバイルシフトとソーシャル化によって変化するネットの世界を、読者と一緒に探検するBlogです。

『ソーシャルメディアマーケティング』(ソフトバンククリエイティブ)出版のお知らせ

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僕は最近、ソーシャルメディアマーケティングに関する書籍をリリースした。

ソーシャルメディアマーケティングを行っていくクリエイティブユニット「オガワカズヒロ」としての初の共著書だが、書名は、ずばり、『ソーシャルメディアマーケティング』。臆面もないと思われるかもしれないが(笑)ネーミングは重要だ。僕の『Web2.0Book』が売れたのは名前がよかったからだ、誰よりも速くWeb2.0を書名に加えたからこそ、”本物”として扱ってもらえた。

僕たちの『ソーシャルメディアマーケティング』は、他の人たちと大きく解釈が異なっているかもしれない。出版はソフトバンククリエイティブだが、編集者である織茂さんもこの本のユニークさに「売れるのか売れないのかよく分からないけど、オリジナルであることは間違いない」というような感想を述べてくれている。

僕たちの解釈では、マーケティングとは利害衝突する企業間の戦争だ。直接的な戦闘もあれば、敵対している思われた競合同士が提携を結ぶことによって第三の敵との戦いに挑むこともある。
映画レッドクリフでは魏(曹操)を破った蜀(孔明)と呉(周瑜)は美しい友情を育むが、後日 両国の利害は対立して敵国同士となる。AppleとGoogleは非常な友好関係を育んできたが、MSやYahoo!あるいはNOKIA(などのモバイル企業群)がこれ以上弱体化すれば、両者の関係はどうなるか分からない。戦争は戦闘と和解の繰り返しであり、マーケティングもまたシェアを奪い合うか、共通の敵に向かうために提携をするかの繰り返しである。

そして、ソーシャルメディアマーケティングも同じだ。
ただ、これまでのマーケティングに利用してきたメディアとは全く異なる。ソーシャルメディアマーケティングは例えれば市街戦であり、一般市民が住んでいる街中で戦う。戦っている企業は市民を傷つけたら負けだ。市民の支持を受けて、彼らの好意を勝ち取る。そうでなければ勝てない。

このような考えから、さまざまな手法を考え、具体的な戦略と戦術をまとめ、本にした。
目的は、ソーシャルメディアマーケティングを単なるブームに終わらせず、これからの企業マーケティングの基本の一つに押し上げること。そして、常に企業がマーケティング予算に、ソーシャルメディア上での消費者との対話へのコストを計上するようになることだ。

ソーシャルメディアマーケティングはようやく成立し始めたばかりの新しいスタイルのマーケティングだ。だから、これからゆっくりと成熟させていかねばならない。
多くのみなさまの意見を容れながら常にブラッシュアップしていくこと。そのためにはまず、こちらから意見を述べなければならない。その第一声として、本書を是非お手に取っていただければと思う。

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