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「生保」というと最近は「生活保護」の略称だったりしますが、こちらは「生命保険」です。保険会社(メーカー)、代理店(販社)だと言いづらいこと、言えないことを、分かりやすく書いていきたいと思います。新規加入や見直しの際にご参考にして頂ければ幸いです。また、取り上げて欲しいテーマがあればリクエストしてみて下さい。可能な限りお答えしていきます。

生命保険の<切り替えに伴う解約>は失敗するとシャレにならない①

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生命保険を見直してかけ直す、ということは既契約を<解約>することになります。
このブロブでもそうなのですが、ほとんどの保険関係のサイトでも新たな契約についてもコメントはみっちりありますが、<切り替えに伴う解約>については情報が極めて少ないようです。

そこで今回は、生命保険の<切り替えに伴う解約>についてお話しします。

まず気にしなければいけないのは保障の継続です。
つまり、保障を途切れないようにしなければなりません。
無保険の時に万一のことがあったら大変ですからね。

具体的には、新契約が成立するまで既契約は解約してはいけません。
感覚的には、不要なものをどけてから必要なものを導入するのが自然ですが、生命保険に関してはまったく違いますので、少々保険料がダブっても1ヶ月ぐらい保障が重なるつもりで対処して下さい。

生命保険を成立させるには、第一回目の保険料の支払いが必須です。
それと申込書と告知(診査)の併せて3つが必要で、その後保険会社の判断にて保険の成立となります。

成立までは、特に何もなければ(書類の不備や告知や診査に問題がなければ)概ね一週間ほどかかります。

その成立を待って既契約の解約となりますので、保険料は1ヶ月はダブってしまいます。
(タイミングや保険会社によっては回避できるケースがありますが)

ただここで問題になるのが、がん保険です。
ご存知のようにがん保険の場合は、通常の責任開始日から90日経たないと保障が発生しません。

新規でがん保険に加入する際は「保障は3ヵ月後からですよ」と言われれば、「はい、そうですか」となりますが、今までがんの保障があって切り替えると、また3ヶ月(1ヶ月のダブりがあったとしても2ヶ月)の保障の空白があるのは忘れがちです。

既契約が単品のがん保険であれば、それだけ新契約の責任開始まで継続する手がありますが、ほとんどの場合は大手国内生保の<特約(がん保障を含む)てんこ盛りのパッケージもの>なので、がんの保障だけ抜き出して延長することは不可能です。
(全部延長すると保険料がかなりかさみますよね)

最悪のケースを想定してみます。

生命保険の見直しをする際に、罹患や入院、死亡などの統計数字を見せられたり、担当者に「ニーズ喚起」されたりして、にわかに健康や病気の関心が高まり「がん検診でも受けてみるか」などと思い立ち、本当に2ヶ月以内にがん検診を受けたとします。

そこで万一、上皮内がんでも早期発見されてしまったら、がん保険は解除となり、その後はほぼ一生涯
まともにがん保険に加入することは不可能となります。

また、本人が思い立たなくても、事前にがん検診に限らず、健康診断や人間ドックなどの予定が、そのエアポケットとの言える<2~3ヶ月>に入っていると、同じようなことになりかねません。

何らかの自覚症状があれば、すぐさま病院に行ったほうがいいに決まっていますが、自覚症状がないのに変に思い立ったり、予定が入っている場合はなるべく回避するのがベターです。

いちいち販売担当者がここまでアドバイスしてくれることは極めて少ないですし、巷のFP(ファイナンシャル・プランナー)などが発信しているのも寡黙にして知りません。

90日というと約3ヶ月ですので、1ヶ月ダブっても2ヶ月空白期間が発生してしまいます。
苦肉の策としては、この2ヶ月間はがん検診や人間ドックなどは受けない、ぐらいしかありません。
これは結構盲点ですので留意して下さい。

<切り替えに伴う解約>の失敗でシャレにならない話しはまだあります。
以下、次号にて。

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