クラウドファンディングの先を行くスポーツファンディング「AthleteYell(アスリートエール)」
前回、前々回とアスリート支援のクラウドファンディングを紹介しましたが、今回はアスリート支援のスポーツファンディング「AthleteYell(アスリートエール)」を紹介します。
AthleteYellの運営は一般社団法人アスリートエール、2010年6月からの試験運用を経て2012年11月にスタートしたサービスです。
クラウドファンディングの先を行くスポーツファンディング
AthleteYellは、実は前回のブログのコメントで「クラウドファンディングの先を行くスポーツファンディングがある」と教えていただき知りました。調べてみると、確かに一般のクラウドファンディングとは違う考え方(クラウドファンディングを超えたスポーツファンディングという言い方をしています)で、アスリートを支援しています。
その根底には、アスリートの競技資金を統括的、かつ継続的に調達するという目的と、資金調達の基礎(小口投資金)を作りつつ、その延長線上に中口・大口投資金の獲得を視野に入れているということがあります。確かに、一般のクラウドファンディングの仕組みでは「継続的な資金調達」「中口・大口投資金の獲得」は難しいと思います。
一般のクラウドファンディングとの仕組みの違いは大きく以下です(詳細はこちら)
- 寄付金収集ではなく協賛金収集(リターンを必要とする)
- 短期プロジェクトではなく継続的な支援(短期もある)
- 目標額に達成しなくても資金提供がされる
- アスリートのPRサポート
- オンライン後援会の運用
- 企業スポンサーシップによる中口・大口資金の収集
クラウドファンディングと棲み分けがされるか
AthleteYellの本日(7/11)現在の登録アスリート数は800名、ファン登録数は18,494名、累計協賛回数は1,554件です。すでにクラウドファンディングとは違う新しい支援の仕組みとして、実績を積みつつあることがわかります。
この仕組みは、アスリート支援以外のジャンルにも応用できそうですね。支援対象のジャンルやコンテンツによってクラウドファンディングが適しているのか、AthleteYellのような仕組みが適しているのかが別れてくると思います。