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ふるさと再生に立ち向かう「南三陸マルセン食品ファンド」に投資しました!

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以前紹介したミュージックセキュリティーズ「セキュリテ被災地応援ファンド」に投資しましたのでご報告します。セキュリテ被災地応援ファンドは、東日本大震災で被害を受けた事業者の早期再建を目指すファンドです。

ふるさと再生に立ち向かいたい

私が投資先に選んだのは、南三陸町のかまぼこ製品・水産加工品の製造・販売および鮮魚販売の事業をしているマルセン食品株式会社の「南三陸マルセン食品ファンド」です。大震災で工場、店舗、倉庫、冷凍庫、ご自宅、車両7台などが全壊・流失してしまったそうです。

まさにゼロからの再スタートですが、「社員を呼び戻し、少しでも早く事業再建を行い、地域一丸となって、ふるさと再生に立ち向かいたい」とおっしゃっていています。その趣旨に賛同し応援したいと思いましたので、少額ですが投資することにしました。

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復興計画とファンド資金使途

復興計画は以下の通り、

(1)水産物を中心とした移動販売車による仮設住宅向け巡回販売での営業開始(2011年7月~)。移動販売車による巡回販売は、仮設住宅が終了予定の4年目以降については、地域内外での催事販売等に活用する予定です。

(2)かまぼこ工場での鮮魚の仮出荷の開始(2011年10月中旬~)。

(3)水産加工工場兼鮮魚出荷施設、かまぼこ工場の稼働開始、仮設店舗の営業開始(2011年12月~)。2012年3月より海藻加工品の製造出荷を開始する予定です。

なお、上記(1)ないし(3)記載のいずれの事業についても、(3)記載の水産加工工場兼鮮魚出荷施設が稼働を開始した日より前に行われるものについては本匿名組合事業の範囲に含まれません。

ファンド資金使途は以下の通りです。

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長期的に関わり復興の状況を見届けることができる

ファンドは金融商品ですので募集情報はもちろんですが、リスク、分配シュミレーション、申込方法、仕組み、スケジュール、営業者情報などがきちんと開示されています。

また、セキュリテ被災地応援ファンドでは出資者専用ページのブログで、復興計画の進捗具合、営業・売上状況などを確認することができます。ファンドの募集期間は2011年9月22日~2012年9月30日で、会計期間は営業開始日から10年(120ヶ月)です。ブログで事業者の顔が見えて、10年という長期に渡り復興の状況を見届けることができるのは、出資する側としてはとても応援のしがいがあります。

出資には出資金と同額の応援金が必要

セキュリテ被災地応援ファンドの特徴的なところは、出資金と同額の応援金(寄付金)が必要になるところです。ファンドは1口が5,000円ですので、1口を申し込む場合は出資金の5,000円、出資金取扱い手数料の500円、応援金の5,000円の合計で10,500円が必要になります。

応援金は出資金と同様に事業者の事業資金として使用されるとのことですが、出資金の同額固定ではなく、金額を選べればいいのにと私は思いました。例えば、仮に10万円を出資しようとしても実際にはそのほぼ倍額の20万円ほどが必要になるのは、少しハードルが高いと思います。出資金が10万円、応援金は1万円などと選択ができればもっといいのにと感じました。

投資家特典として揚げ蒲鉾、煮たこなどがもらえる

出資者はその特典として出資口数に応じて、「自家製揚げ蒲鉾」「南三陸産煮たこ」「手作り細工蒲鉾」などがもらえます。蒲鉾が届くのが楽しみです。

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ファンドですので出資金の元本が割れたり、最悪の場合はゼロになるリスクもあります。ただ、私はこのような仕組みは、出資する側も当事者意識に近いものを継続することができて、とてもいいなと思いました。このファンドについては、これからも随時このブログでご報告します。

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