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コミュニケーションにおける共有知識モデルについて、デザインの観点から考えていきます

「よかった」思考法

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帰納的な思考により思わぬ発見をすることがあります。

小泉前首相が、政治を離れ各種催しに参加し、いろいろと話題になりました。
観覧後、決まって言うことばは、「いやぁ、よかった。感激した。」。
何があってもセリフは決まっている、ということが作為的なだけに、
多少は疑問を持ってはいたものの、それは、とてもいい方法だなとも感じていました。

ここでいえることは、何ごともまず、「よかった」と考えることです。
「なんで?という理由は、あとから考える」、ということがポイントですね。
いうなれば、「帰納的前向き思考」、という表現になるのかもしれません。

「よかった」と結論付けるためには、その過程において「いい結果を想定した理由」を
探しだしていく必要があります。そのために、観覧しているときは、神経を集中させて、
「いいこと」を見つけ出す努力をするわけですね。

「イヤな上司」のいいところ・・・・・・そんなところはありませんヨ。
「イヤな上司」には、イヤなところばかりしかありません。
しかし、「イイ上司」と仮定してみると、イイところを探さざるを得ないのです。

ネガティブ情報を集め順序だてて思考をすれば、結果が悪くなるのは当然であるように、
あらかじめ「悪い結果」をイメージすると、「ネガティブ情報」にしか目を向けられなくなります。
話を聞いていくうちに、不必要なものを買わざるを得ない状況になることがありますが、
最初に「買わない」と決めておけば、「買わない理由」に着目するので、無駄な買い物はしないですね。

良い目標(結果)をイメージして行動すると、多少の障害があっても、いいことをやろうと考えます。
悪い目標(結果)をイメージして行動すると、多少の障害にも勝てず、悪いことを考えてしまいます。

「社会情勢は悪化している」と結果を設定すれば、新聞などのニュースのほとんどは、
「悪化」している要因が書かれているようにみえます。書き手と読み手の意識の違いによって、
伝わるニュースの解釈に違いがでてくるというのは、興味深いことです。

先日、昔の会社の仲間たちと飲みましたが、とても「よかった」ですね。
よかった理由?・・・・これから考えます。

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