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Facebookゲームにおける課金利用調査。課金サービスではブランドが命

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Inside Facebook(元記事)より、ソーシャルゲームの課金サービスに関する調査報告が発表された。

調査対象はグローバルなFacebookソーシャルゲームユーザー384人で、対象期間は2010年9月なので最新データだ。

まず、課金サービスの認知度調査から。聞いたことのある課金サービスについて、複数回答ありでのアンケート結果が次のチャートだ。

Paymentmethodsusersrecognize2_2

トップは81%の利用者が認知しているクレジットカード、続いて70%認知のPaypal、この二者が他を圧倒していることがわかった。

第二グループを形成するのは、オファー広告(Promotional Offers)、Facebook Credits、Amazon(ただし、Amazonはゲームではなくショッピングに対する課金のみ)だ。Facebook Creditsは仮想通貨であり、クレジットカードやPaypalは支払い方式であるなど、課金レイヤーに違いがあるが、利用者にとってそれらの仕組みはあまり認知されていないことも類推される。

重要なことは、それ以下の第三グループだ。これらはそれぞれ特長ある課金サービスを提供しているにもかかわらず、認知度で圧倒的に差が出ており、課金サービスにはプランドが非常に重要であることを示唆する結果となった。

Paymentmethoduserswouldchoose2_2

上のアンケート結果は、もし今使うとしたらどの課金サービスを選択するかを単一回答で求めたもの。ここでは無料でゲームが楽しめるオファー広告が第二位と支持されたが、それ以外はほぼプランド認知に比例するカタチとなった。

結論として、Facebook課金サービスにおいては、細かなサービス内容を超え、ブランド力が絶大なパワーを持つ分野であることがわかった。Facebook Creditsが本格運用されはじめたのは今年からだが、今後は非常に大きな影響力を持つであろうことが予想される結果になったとも言えるだろう。



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