【速報】ツイッター機能を自社サイトに数分で組み込めるTwitter@Anywhere,本日オープン
ちょうど2時間ほど前(日本時間で4月15日6時12分),噂のTwitterのコネクト機能,@Anywhereが正式に公開された。
・ Twitter公式ブログ It's Alive!
この@Anywhereは,SXSWにてCEOのEvan Williamsが発表したもので,外部ウェブサイトとTwitterがより緊密に連携できるようになるサービスだ。
従来,Twitter機能を外部のウェブサイトに組み込むためには,Twitter APIを利用したプログラミングが必要だった。この@Anywhereを用いれば数行のJave Scriptをウェブサイトに埋め込むだけで,Twitterへの投稿機能やユーザーのフォロー機能などを簡単に自社サイトに組み込めるようになる。
具体的な@Anywhereの詳細機能はこちらで紹介されており,すでにサービスとしても提供されている。
・ Twitter Developers @Anywhere
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【追記】
ループス岡村直人のブログにて,取り急ぎ@Anywhereの日本語解説を緊急記事化しました。
・ Twitterの新機能、@anywhereとはなんぞや (プロジェクト・マネジメント10.0)
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なお,@Anywhereの採用を決定している大手サイトは次の通りだ。
AdvertisingAge, Amazon, Bing, Citysearch, Digg, Disqus, eBay, Foursquare, Gawker, Google, Gowalla, The Guardian, The Huffington Post, Hunch, Mashable, Meebo, MSNBC.com, The New York Times, Salesforce.com, WSJ.com, Yahoo!, and YouTube
このコネクト機能は,個人情報やソーシャルグラフをどのソーシャル・プラットフォームが独占するかという,極めて戦略性の高いサービスだ。
その勝者には,課金決済や仮想通貨などの独占,外部サイトでの広告ネットワーク展開など,次世代覇権と言っても過言ではない,巨大な利益をもたらすであろう甘い蜜が待っている。
すでに海外ではFacebookとGoogleが,それぞれFacebook ConnectとGoogle Connectを掲げて熾烈な争いをしているが,Facebookが大きくリードしているのが現状だ。
Googleの弱点はFacebookに対抗しうるソーシャル・ネットワーキングを持ってないこと。そこで彼らは(Facebookと対抗できる可能性のある唯一のプラットフォームである)Twitterとの提携強化に乗り出している。
また日本においても同様,日本人の個人情報やソーシャルグラフ情報の奪い合いははじまろうとしている。先行したのはオープンID戦略を着実に進めたYahoo Japanだったが,mixi Connect,GREE Connectが相次いで開始され,今年はいよいよ本格的な争いとなるだろう。
なお,これらの詳細については,下記の記事で解説しているのでぜひご参照いただきたい。
【参考記事】
・ Twitter Connectが登場する前に,Facebook Connectの概要をまとめておこう (1/19)
・ GREEオープン化とは? コネクト技術詳細とmixi/モバゲー/Facebookとの比較 (1/13)
【自薦記事】
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最新の筆者著書です。 『Twitterマーケティング 消費者との絆が深まるつぶやきのルール』