製造業としてのアップルの凄さ
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アップル社の(驚異の)第二四半期の決算が発表されました。ざっとまとめると、売上が2兆円、利益が5千億円です。既に半期の売上が5兆円ほどになっているので、年度売上が10兆円を超えるのではないかというぐらい絶好調ですね。
しかし、この5千億=25%という利益率に驚きます。
アップル社の決算書の製品別売上を見てみると、全体の90%がハードウェアの売上となっており、アップルという会社はソフトウェアベンダというよりすっかり製造業になっているのですね。
中でもiPhoneの売上が半分の1兆円となっているので、高い利益率に寄与しているのはiPhoneの粗利率ではないかと想像されます。
かねてからiPhoneの原価は非常に低いという噂は方々で流れていました。ざっくりと表すと、1万5千円で仕入れて5万円で売っている、というような価格感です。儲かるはずです。
ただし、私はアップルに関しては、「原価を安くしている」という言い方はふさわしくなく、商品を高く見せている、高く売っていると言うべきかと思います。直営店にこだわったり、小売りによる値引き販売を避けたりするのも「高く売る」ための戦略なんでしょうね。
そして、やはり、アップル社の商品の構成力、プレゼンテーション力が素晴らしいと思います。消費者が高くても買ってしまう魅力づくり。それに尽きますね。
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