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悩める中小企業経営者に向けて、ITと経営をいっしょに食べてやさしく噛みくだく試み

シンクライアントしかなくなるね、消費者側からクラウド使うと。

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1ヶ月ほど前に引越したのですが、いろんな住所変更が面倒だったのと先日PCが吹っ飛びかけて怖くなったのとで、いろんなことをクラウド化しようとし始めました。

Gmailはもちろん、EvernoteやDropboxという基本的なものはすでに使っていますが、その他にもいろんなツールが世の中にあります。
だいたいが無料なんでホントビックリします。

パスワード管理ツールをクラウドにするのはさすがに今まで気が引けたのですが、住所変更でたまにしかつながないサイトにつなぐとだいたいIDかパスワードのどっちかを忘れていて、そろそろ降参です。
お金のやりとりが無いサイト、もしくはお金を支払うときに別のステップが必要なサイトについては、思い切ってクラウドのパスワード管理サービスに登録しちゃいました。

そのサービスですが、クライアントツールをインストールすると、PCの中を掘り出して履歴からサイトとIDとパスワードを探し出してくれます。
ズラッと出てきたパスワードを見ると、クラウドならずともクライアントレベルでも十分に危険なことを改めて感じてしまい、PCのメンテナンスって大切だなあと思い知りました。

そして資産管理ツールもクラウド化。これもちょっと怖かったのですが、自分のこずかい口座の銀行にそういうサービスがあったので、オンラインバンキングとリスクは一緒だと思い登録。
クレジットカードに証券会社に銀行口座に、AmazonやTSUTAYAのポイントにJALのマイルに、まあ何でもシングルサインオンで情報を引っ張ってきて、目の前に嫌でも見せてくれます。
哀しいかな、資産を眺めて悦に浸るというよりは、小遣いに対しての支払い管理の側面が大きく、ため息が出そうですけど。
もちろん資産管理ツールは見るだけで、実際にお金を動かすときは他にもパスワードなどが必要です。
私の口座なんて、見られてもせいぜい笑われるだけなので、お金とられなきゃいいかなと。

あと写真や音楽など大きなデータは、自宅のNASにRAIDを組んで放り込んでいるので、これで自分のPCはもうソフトを動かす以外、データやログを保管するという機能は一切必要なくなりました。
NASもそう遠くないうちにクラウド化しちゃいそうですけど。
つまりPCはほぼシンクライアントですね。

資産管理やパスワード管理ツールのクラウド化はまだ一般的ではないかもしれませんが、実際使ってみるとやっぱり便利です。
これでPCがもし吹っ飛んでも、ソフトのインストール以外に困ることはないですから。
ネットカフェでこれらのツールを使うことはありませんが、iPadでも会社のノートPCでも、iPhoneでもとにかくなんらかのクライアントがあれば、日常必要なITサービスの9割は使えてしまいます。

クライアントPCでは今までデータ保全を最も重要視していたのですが、これからは逆にデータの完全性や動作の信頼性ではなくて、機密性と追跡性だけ気にすればいいようになりますね。

つらつらと書いてきましたが、こういう過程を通して感じたのは、ITへの依存度は高まっているもののハードへの依存は限りなく低くなっているということ、そしてハードの知識も必要ではなくなっていて逆にサービスへの知識が必要になってきたなということです。

ここから学んだことはたくさんありますが、たくさんあって書ききれないので、それはまた別の機会に。

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