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夏目房之介の「で?」

八木書店古書部展示「奈良絵本を見る」2表現編

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もちろん、絵巻物最盛期の継承を感じさせる表現もある。

「狭衣の草紙」の波の表現は、なかなか素晴らしい。下の部分には波の次第に静かになる表現が描き分けられている。

 

右、「玉藻の前」の煙表現も生き生きとしていて面白い。

「子易(こやす)物語」の双頭六ぴの鬼もよく描けている。

「堀江物語」の男性の筋肉や動きの表現も躍動感がある。これらは、男性的な表現にみえる。

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