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夏目房之介の「で?」

講演と公開講義のお知らせ

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①学習院の身体表象文化学専攻の特別客員研究員ライアン・ホームバーグさんが、2年間の研究の成果を発表します。60年代の「ガロ」などを中心に研究をすすめ、多くの関係者に取材も重ね、結果、今回は戦後の日本マンガへのアメリカからの影響(ディズニーやアメコミなど)についてです。興味のある方は、ぜひ。

ライアン・ホームバーグ
戦後マンガとアメリカ文化~赤本と貸本マンガへの米コミックスと映画の影響~


2012年7月11日(水) 14:40~17:30 西5号館302号室 前半90分講演
マップ http://www.gakushuin.ac.jp/mejiro.html
無料 日本語の発表です

チラシより

ライアン・ホームバーグ:マンガ研究者、美術評論家。初期「ガロ」の研究で、2007年エール大学美術史学部から博士号取得。現在は、日本学術振興会特別研究員、学習院大学大学院身体表象専攻客員研究員。著書にGaro Manga: The First
Decade, 1964-1974 (New York: Center for Book Arts)。その他雑誌に多く寄稿。1930年代-1960年代のマンガにおける、米コミックス、パルプ小説、映画の影響を研究し、その成果を「The Comics Journal」のウェブ版にて発表中。

講演内容:米国駐留軍が日本に持ってきた所謂「十セント*コミックス」は、手塚治虫やさいとうたかを等、大阪マンガ界の中心的作家によく読まれました。しかしその影響の具体的な内容については、これまであまり研究がなされてきませんでした。今回の講演では、手塚治虫とディズニーコミックスとの関係を中心として、戦後初期の大阪マンガとアメリカン*コミックスとの関係を再考します。赤本マンガにおけるスーパーヒーロー物や、貸本マンガにおけるスリラーコミックスの要素についても考えます。

原正人氏公開講義

「『闇の国々』解説、ブノワ・ペータースのBD論」
7月18日(水) 14:40~14:30 学習院大学 西2号館303号室 前半90分講義
マップ http://www.gakushuin.ac.jp/mejiro.html
無料

この講義は、11月に来日されるブノワ・ペータース氏、スクイテン氏の、学習院大学を含むトーク・イベント(学習院では11月17日にBD関係講演)に向けて、お二人の共作BD『闇の国々』共訳者(古永真一氏と)でもある原正人氏による、BDやブノワ・ペータース氏に関する基礎的な講義です。うちのゼミ生向けに企画したものですが、もったいないので公開講義とします。ご興味のある方はぜひご参加ください。前半90分が講義、後半90分を質疑にあてます。

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