オルタナティブ・ブログ > 夏目房之介の「で?」 >

夏目房之介の「で?」

『チャーリーとチョコレート工場』

»

エッグから帰ったら9時半過ぎてて、冒頭30分ほど見逃したけど、あと観た。
面白かったー。

ものすごーくイイ映画じゃないけど、楽しめた。
ま、基本的にティム・バートンもジョニー・デップも、あの「ヘンさ」が好きなので、公開時にも観たいなとは思ったんだけど、何となく今まで観ないできちゃった。
ま、でも、大画面で観ないと損するってほどの映画でもないけど。画面、TVCM的だし。

何つーか、民話的なグロテスクさと、とってつけたような教訓とかが、でもそれなりに型になってて、ティム・バートンの美意識になってる。
『シザー・ハンズ』から、変わってない。

毒毒しいポップな色で、完全に作りものの寓話的な世界が家の屋根や壁や空気感から練り上げられてて、これがダメな人はハナからダメだろうな。ジョニー・デップって、こういう「作り物」感の中で自分のキャラを考える人なんだろうね。

そういえば『バットマン』でも、僕はティム・バートンのがいちばん好きかもしれない。
まったく好みの問題だけどね。
とはいえ、あの歌は字幕にしてほしかったなー。
興ざめするんだよなー。

『スウィニー・トッド』はどうだろう。

Comment(1)