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スマートデバイス、ソーシャルメディア、クラウドコンピューティングが可能にする新しいワークスタイル

これからのワークスタイルを考えたい

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はじめまして。本日よりITmediaオルタナティブ・ブログに参加させていただくことになりました、武田直人と申します。初回の投稿ですので、自己紹介も踏まえながら、このブログを通してみなさんに伝えたいことを記します。

■まずは自己紹介をかんたんに

ソフトバンクグループの中で人材サービスを手がけるソフトバンク・ヒューマンキャピタル株式会社に所属しています。2005年に新卒で入社して以来、営業や求人広告のコピーライターなどを経験し、現在はサイト運営やマーケティング、新規事業企画などを担当しています。

最近はソーシャルメディアを中途採用・新卒採用にどう活用するか(いわゆるソーシャルリクルーティング)といった個別のご相談をいただくことも増えてきており、プランニングのお手伝いをさせていただいたりもしています。

■このブログで伝えたいこと

以前TechWaveに「ソーシャルリクルーティング普及のハードルは、日米の人事部門の違いと目標管理の難しさ」と題した記事を寄稿したのをきっかけに、さまざまな方とのご縁があり、ソーシャルリクルーティング関連の勉強会やイベントにお声がけいただくようになりました。たった1度記事を寄稿しただけでこんなにも見える景色が変わるのか、と本当に驚いています。

先日行われたソーシャルリクルーティングカンファレンスでは200名を超える企業人事、学生、サービス事業者が参加し、TVや新聞など大手メディアの取材も入るなど、この分野への関心の高まりを実感します。1つの概念が多くの人に浸透していくのを目の当たりにできるのはとてもエキサイティングで、またそこに自分自身が関われていることをとても嬉しく思います。

しかし一方で、「ソーシャルリクルーティング」あるいは「ソー活」についての議論が、FacebookやTwitterあるいはLinkedInといったツールの活用方法に終始している現状に対し、とても強い危機感を覚えます。ソーシャルであろうとなかろうと、採用活動・就職活動はその先にある個人の働き方や会社組織のあり方についての議論なしには成立しません。

大げさな話ですが、仮に10年後に会社という組織が存在しなくなるなら、当然ながら就職や採用という概念そのものも崩壊するからです。さすがにそこまでは行かないにしても、個人が複数の企業とゆるやかな雇用契約を結ぶ、などのワークスタイルはより一般的なものとして多くの人に浸透していくでしょう。実際にこの2011年においてもその兆しはすでに現れています。

スマートデバイスやソーシャルメディア、クラウドコンピューティングといったテクノロジーの進化は、個人のワークスタイルの多様化とキャリア形成におけるリスクヘッジを可能にしました。独立してフリーランス(あるいは起業)でやるかサラリーマンでいるか、といった二元論はもはや成立しません。サラリーマンでいながらフリーな活動も行う、中間層に属するような人々がより一層増えていくと個人的には考えています。

これから10年後、20年後、人々のワークスタイルはどのように変化するのか、そしてその変化は私たちの生活にどんな影響を及ぼすのか。これを紐解くことで、新しいワークスタイルへの入口であるソーシャルリクルーティングもその本質がおぼろげながら見えてくる。僕なりの観点で未来のワークスタイルを考え、発信し、議論することで、少しでも業界に刺激を与えられればと思い、こうしてブログを書かせていただきます。

今後ともどうぞよろしくお願いします。

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