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[ホテル業界でのケーススタディ]ビジネスでどうやってモバイルを活用する?

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Google Mobile Ad Blogから、ホテルの利用という例を使いながら、消費者のマインドフローの中で、

 「いかにモバイルでのGoogleのサービスを使っていくか」

という例が紹介されています。

▼Mobile Insights: 19% of hotel queries come from mobile devices - Google Mobile Ads Blog

英語圏の記事なので、そのまま日本で適用できる物ではありませんし、Google発の記事なので、Googleありきなのですが、それはさておき。

既存のサービスがどのように実際にビジネスに応用できるか、というインスピレーションの基として、とても良いのではと思います。

早速ご紹介していきたいと思います。

旅行に行くということを5つに分類する

まずは、漠然と分かれている「旅行に行く」という行動を分割し、なるべく具体的に想像します。

これは旅行に限らず、消費者の頭の中を考えるにはとても有効な方法です。

  1. 「夢想する」なにかの広告媒体などに触れて、心を惹かれ行ってみようという気になる
  2. 「調べる」検索して情報を調べる。ちなみにGoogleで検索されるホテル関係のクエリの19%はモバイルだとか
  3. 「予約する」モバイル端末から簡単に予約ができることが重要。ちなみに、世界最大のオンライン旅行会社「Expedia.com」の代表取締役曰く、
    “70%の予約者は、「単身」「1人部屋」「1泊」の部屋を選ぶ”そうです。ビジネスホテル業界はもはや対応が必須ですね。
  4. 「実際に宿泊する(体験する)」レビューや翻訳、簡単なフライトのチェックインシステム、地図などの提供によって旅はより楽しくなる
  5. 「他の人と共有する」49%の旅行者が、経験や感想に基づいた旅行プランを友達などにしゃべっている

この前提で、元記事は

「モバイル広告の出番なんて、思っているほど多くはないだろう?」

と言っています。確かにその通りですよね。

モバイルで何かしよう!というときに、私たちは真っ先に

 「モバイル広告を出す、モバイルサイトを作る」

ということを考えがちですが、その前に消費者の動きにおいて、全体像を見る必要があります。

モバイルサイトも広告も、その中の一つの要でしかありません。

その上で使える物は?

今の中でもいろいろ出てきましたが、記事の内容含めて改めて。

使えそうな物は

1.ロケーションターゲットを施したモバイルAdwords

ホテルにおいては、ジオターゲティングがとても効果的。日本で言う地域名での検索のような物。

「逆オークション」サイトで有名なプライスライン社の調査では、“82%が前日の予約、58%が20マイル、約32km以内からの予約”ということで、ぎりぎりで現地近くで探し始めることが多いことが分かります。

2.安心して使える、電話が主体の予約システム

フォーム入力はやはり面倒くさいと言うことでしょうか。しかし、少なくとも電話番号をクリックしてそのまま電話できるようにするだけで、CRが上がったという話もあります。現実的に言えば、マルチタスクが容易ではないモバイル端末では、番号を覚えると言うことが難しいのでしょうね。

3.役に立つアプリケーションを、ワンクリックでダウンロードできるようにすること

自社のサービスをより魅力的に見せることが出来るのなら、それが他社であろうとも紹介していくべき、あるいはできればアライアンスを組んでお互いにうれしい関係を築きたいところです。

できれば自社で開発するのが理想的ですが、プラットフォームの作成とユーザ集めに必要な費用とヒューマンリソース、等を考えるとすでに受け入れられているプラットフォームを利用する方向が良いかと思います。
例えば、旅の写真や位置情報、泊まったホテルや観光地の情報が蓄積されていって、それがワンタッチで新聞のような形でFacebookなどに展開できるアプリがあったら、素敵だと思いませんか?(私は思います…あれ)

ちなみにiPhoneやAndroidアプリへのリンクの張り方はこんな感じとのこと。

iPhone

Display URL: itunes.apple.com/ExampleAppName
Destination URL: http://itunes.apple.com/us/app/example-app-name/id999999999?mt=9

Note: To copy the destination URL in iTunes, find the app to be promoted and select "copy link" from the drop-down menu by the price of the app.

Android

Destination URLs:

Search results page: http://market.android.com/search?q=pname:com.example.appname
App details page: http://market.android.com/details?id=com.example.appname

Note: To build the destination URL for Android apps, you'll need the app's "fully qualified Java package name." Once you have the package name, insert it into one of the following URL structures:

http://market.android.com/search?q=pname:
http://market.android.com/details?id=pname

引用:http://adwords.google.com/support/aw/bin/answer.py?hl=en&answer=1107950

4.タブレット端末があるなら、それをうまく使う!

Adwordsにてタブレット用の設定が出来るようになったので、ちゃんと使おうねと言うことだと思います。

終わりに

今回、ややGoogle寄りでしたが、それはそれとして重要なのは

  • モバイル端末を使って何か商売の役に立てようとするなら
  • まずはモバイル端末のユーザの気持ちを知るべし(使ってない人はスマートフォンをまず使ってみる。レンタルもありますし)
  • その上で詳細にシチュエーションを描いて
  • 全体的な戦略方針を作成し、
  • 経験が無ければ、費用対効果の良さそうなところから手を出していく。あれば経験上攻めたい部分を攻める。
  • 自社のサービスについてのユーザエクスペリエンスをあげる助けになる物は、他社であろうと検討して取り入れる

などかと思います。

特に前半戦、これが想像できないと、モバイル端末一台買う費用の何十倍の損失、そして目に見えない機会損失が待っているかもしれません。

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