モバイルワークでの生産性ダウンを避ける「37のコツ」
最近は、モバイル技術の発展と、受け皿となるインフラが整備されてきたため、会社におらずとも仕事を行える環境が整ってきました。
人によって形態は様々ですが、自宅と会社で半々、会社と喫茶店で半々、あるいは複数のオフィスを行き来したりする人が増えてきています。曰く「ノマド型」という働き方です。
しかし、一歩間違えるとかえってアウトプットが悪くなってしまうことがありますよね。オフィスから離れることで。
そこにはまってしまうと、何のためにノマド型になったのかわかりません。
そこで今回は、それらを避けるためのコツをまとめた記事をご紹介します。
▼37 Productivity Tips for Working From Anywhere
私の感覚としては、常に「何のために外に出て仕事をするのか」を意識することが重要だと思います。
そしてそこから逆算して
- そこにいって何をアウトプットするのか、あるいはインプットするのか
- なぜその場所に行くべきなのか、他の場所では駄目なのか
- なぜオフィスではだめなのか
などを常に自問自答すれば、自然と良い結果になるのではないでしょうか。
「どこでも仕事ができる環境を作る」ことが目的ではなく「どこでも仕事ができることで●●ができる」が目的ですよね。
生産性を下げない37のコツ
ここからは、記事の内容の紹介をします。記事は「生産性」という切り口で書かれています。
項目間で内容が食い違っているものもありますが、それはこのコツが色々なビジネスパーソンのものを集めたものだからです。
家で仕事をする場合
※小さい子供がいる家族を前提としているようです。
- ドアの閉められるスペースで仕事をすること
- 働いている間はヘッダフォンで周りの音を遮断すること、例え家に一人であっても
- おもちゃ箱やゲーム、本などを電話のそばに置いて、電話のときに子供に渡して静かにさせられるようにする
- 家であってもオフィスで仕事をしている時と同じ服装・起床時間にする
- 食事は仕事場で取らない、外に出る
- 自分が最も生産性のいい時間帯があれば、それを無理やり標準的なワークタイムに合わせない(夜が生産性がいいならそれでいい)
- デスクから極力離れない
- トリプルモニターにする(※三つという数字というより、囲まれている感が大事なんだと思います[引用者注])
オフィスで仕事をする場合
- デスクについて45分間はメールチェックをしない(メールチェックは読むだけの作業なので、エンジンをかけるのに不向き、といった意味のようです[引用者注])
- 最初の30分間で一日の予定を立てる
- Freedomのようなアプリケーションを使って、ネットを見られない時間帯を作る
- 気分が乗るタスクばかりやらないようにする
- 時計を1時間進める
- 必ずやり遂げる3つのタスクを毎日設定する
- 時間通りにミーティングは開始する
- 終わった!と思えるように、仕事の最後には「それほどプレッシャーのない仕事」が来るように、そしてそれを終わらせられるようにスケジュールを組む。
共有スペースで仕事をする場合
※日本ではあまりないですが共用オフィスのようなもの、オープンレンタルオフィススペースのことです。
- 周りで仕事をしている人間は潜在的な自分の顧客であると思い込む
- 自分のフィールド外のスキルが必要になった場合は、その分野に強そうな人、ないし紹介してくれそうな人がいないか探す
- 「静かにしろ!」と叫ぶよりも、ヘッドフォンをしてホワイトノイズを延々と流したほうがいい
- 信用できそうな人の周りに座ること
- 同じ机にいつも座ること
- 近くで話している人たちがいた場合、立ち上がってコーヒーを取りにいったりトイレに行こうとするそぶりをすると、自然とやめることが多い
- 意味のない時間、息抜きの時間も考慮しておく(ちょこちょことちゃんとやらブログなどを見るよりは、まとめてそういうことだけやる時間を作る)
- 周囲の人とコミュニケーションをとる
- ヘッドフォンを常に持っていく。これをすると、周りの人が「うるさいんだな」と気づいてくれる
カフェで仕事をする場合
- 店長が誰なのか知っておき、軽くコミュニケーションを取るようにする
- 一気にやり遂げたいときは、あえてノートパソコンの充電器を家に置いておく
- 1杯のドリンクで何分間ここにいるべきとするか、ルールを決める
- なるべく楽な環境にする、大通り沿いのカフェなどにはそもそも入らない
- Wi-FiがないところはNG
道路(車の中や電車の中、飛行機の中)で仕事をする場合
- 飛行機の場合、すぐに搭乗手続きをしてしまう。ターミナルはWi-Fiが使える場所が多いから
- 紙の書類などは極力減らし、PDFなどにしておく。
- 単純作業をする時間に当てる
- iPhoneやAndroidをWiFiスポットに接続できるようにしておく
- Google Voiceなどのポータブル電話番号を作っておく(色々なオフィスを行き来する人は特に)
- 簡単にサインができるように、サインは画像データにしておく。また、カスタムスタンプとして登録しておく
- メールはキャッシュしておけることを忘れずに(飛行機の中で打つだけ打って、降りてから一斉に出してもいいということ)
終わりに
一部意訳もありますがご容赦ください。
こうしてみると、大事なポイントは
- いかに集中できる環境を作るか
- 仕事のインフラをいかにととのえるか
- 紙関係の依存度を減らすか
の三つに集約されますね。
もちろん、人によって感覚は様々です。
逆に騒がしいほうが集中できるという人や、どんなことをしたってカフェなんかで仕事ができない、という方もいるかと思います。
なので、自身に合いそうなもの・そうしたいと思うものを、うまくつまみ食いしていけばいいと思います。
また、このリストにはありませんが、こういったノマド的な仕事の仕方で最も気にしなければいけないのはセキュリティリスクです。
きちんとPマークを取っている企業でしたら持ち出し規定があるので、いいと思いますが、そうでない場合は常に「もしも」を考えて持ち出すものは考えるべきです。
ヘッドフォンをして周りを遮断して、カフェやラウンジでノートパソコンを叩いている。ソーシャルハッキングする側にとってこんなに楽なものはありません。
- 危険なものは持ち歩かない
- 覗き見防止フィルターをつける
- ノートパソコンからは目を離さない、USBメモリなどは必ずストラップなどをつけて落とさないようにする
などは最低限おこなったほうがいいのではと思います。
とはいえ、環境を変えて仕事をすることはとても刺激的です。この傾向がもっともっと広がっていくことを願います。