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NTT、光回線値下げ???

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2010年12月29日の日経新聞1面TOPに「NTT、光回線値下げ 最大4割 利用少なければ安く 新規加入促す」といった記事が大々的に掲載されていた。

それの内容は、以下の通り。
・現行の定額料金は月5,200円
・新料金は従量制を採用
・基本料金は月3,000円。上限は月5,800円前後
・従量料金のパケット数の記載はない
・現行料金も併存

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そして、インターネットを1日に十数分程度もしくは週末しか使わない人は基本料金の3,000円で収まるとのことである。フレッツ光の既存加入者の内1割弱がこの層にあるようである。
また、フレッツ光の既存加入者の内3割は新料金の方が得になるとのこと。
ということで、約4割の人は得をする料金体制であるらしい。

NTTが上記のデータを出している元のデータは、現行のデータである。
インターネットのコンテンツのデータ量は増えている。また、テレビよりインターネットを見る時間の方が長くなってきている時代である。NTTもフレッツ・テレビ等々パケットを使わせるサービスをどんどん提供してきている。
そう考えると、新料金を選んでもFOMAのデータ通信がすぐ毎月上限になるのと同じように、フレッツ光も新料金の従量制を採用すればすぐ上限の5,800円に達成するのではないだろうか。
基本料金の3,000円を超えないようにわざわざパケット料を見ながらの通信はなかなか出来るものではない。
現行の定額料金を選べば5,200円で済むものの、新料金の従量制である一定量の通信量を使ってしまえば5,800円になり600円多く払わなけてはならない。

上記記事のデータでも新料金の場合は6割の人は高くなるとのこと。

総括、新料金を選んだ場合は値上げになる人が出てくる。
現行の定額料金のままの人は変わらず。
従量制の上限が現行の定額と同じ5,200円であれば値下げと言って良いと思う。

結局は、基本料金の3,000円を前面に出し新規加入を促すPR目的のようである。
やはり、利用者が利用量に気を使わないで自由にさらに安く使えるようにならないと時代が”進化”しているようには思えない。
どうも利用者の立場を考えた「光の道」を真剣に考えているようには見えないことが残念である。

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