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【書評】『Facebookマーケティング』:組織としての取り組み

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アスキー・メディアワークス / 単行本(ソフトカバー) / 320ページ / 2011-05-28
ISBN/EAN: 9784048703147

(株)アスキー・メディアワークス 吉田様より献本御礼。

本書は米国のソーシャルメディアコンサルタントによる、Facebookを活用したキャンペーンの実践ガイド。タイトルにFacebookという付いてあるが、決してFacebookありきでは書かれていないのが、最大の特徴。

◆本書の目次
 第1章 インターネットマーケティングの歴史
 第2章 Facebookとは何か?
 第3章 Facebookの戦略構築と成功の測定
 第4章 1カ月目:計画づくり
 第5章 2カ月目:Facebookページとグループで企業のプレゼンスを構築する
 第6章 3カ月目:Facebook広告で需要を作る
 第7章 4カ月目:応用的な戦術とキャンペーンの統合
 第8章 Facebookアプリケーションを使ったカスタマイズ
 第9章 Facebookの分析
第10章 組織としての思考

「Facebookを活用したキャンペーンをどのように運営するか?」、その前に考えなければならないことは色々とある。例えばキャンペーンの主体となる企業の人にとっては、「なぜ、Facebookを使うのか」という社内からの問いかけにどのように対処するのかということである。「そこに人がいるから」の一言ですむようなラッキーな企業は、まだそうそうないだろう。企業内におけるFacebookを使っている層と使っていない層、その断層をどのように埋めるのか。最大の試練は、キャンペーンを開始する前に訪れる。

本書はその事前作業における解説が、非常に手厚い。顧客の定義、達成目標の決定、役割分担、ポリシーンの設定、これらの事前段階のプロセスが、カレンダーに沿って展開されていく。また、運営の際の管理者がどのようにFacebookプロフィールを設定したらよいかなど、見落としがちな問題への対処もきめ細かい。

圧巻なのは、Facebookをはじめとするソーシャルメディアへの対応を、より長期的なものへとしていくための「組織論」に踏み込んでいるところである。一年ほど前に世間と賑わせていたTwitterの企業アカウントも、最近ではずいぶんと大人しい印象を受ける。道を切り開いてきた企業の中の個人が、人事異動や組織内での支援不足などでさまざまな問題に直面しているということなのだろうか。顧客との対話を短期的な活動で終わらせないためには、組織としての取り組み方を思考するということが不可欠になってくるのである。

キャンペーンの実施前から、実施段階、そして実施後を見据えた長期的な展開まで、ワンストップで抑えた『Facebookマーケティング』。企業の上層部の人ほど、読んで欲しい一冊である。

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