【メモ】『身近なもので生き延びろ 知恵と工夫で大災害に勝つ』より
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著者:
文庫 / 211ページ / 2008-08
/ ISBN/EAN: 9784101153544
著者は元・南極観測隊の隊員。南極の冬を二度乗りこえる中で、究極のサバイバル技術を身に付けたそうである。本書は、「災害にあったとしてもじっと待つだけでなく、少しでも居心地良く、楽しく、住みやすく、そしてちょっぴり元気が出てくる方法」をテーマにした一冊。書評なしの、抜き出しメモで。
・まずは作ろう、ヘルメット
手近にある週刊誌を二~三冊開いて重ねて頭にすっぽりとかぶり、頭の形状に合わせてガムテープ、紐などで固定する。長袖シャツの袖を結んで固定してもよい。
・足もとを固めよう
災害時にはく靴にスニーカーは、倒壊した建物から突き出た突起物に対する防備力がほぼゼロだから最悪。普通の革靴これがベスト。ズボンのすそを靴下に入れる、太ももやふくらはぎを週刊誌を巻いてガムテープで固定できるとなお良し。
・簡易トイレを作りましょう
①段ボールを用意、大きめのゴミ袋をぴっちりと敷き詰める。②赤ちゃん用おむつかペット用トイレを一枚敷く。③終わったら臭い消しとして洗濯洗剤(粉末)をパラパラふりかける。④その上にまた紙おむつを敷いて、次に備える。
・生活用水を確保せよ
災害が起こった時に一番早くダメージを受けるのは電気だが、比較的早く復旧し、その後すぐにやってくるのが水不足だ。風呂のお水をすぐ捨てず、なるべく入浴剤は入れない。ポリタンクかバケツに常に汲み置きを用意。もし電気が来ていたらコーヒーメーカー用ペーパーフィルターに活性炭を詰め、水を入れてスイッチを入れれば簡易浄化されたお湯が手に入る。
・火を起こせますか?
①単一電池三本、ガムテープ、台所用スチールたわし(銀色のやつ)を用意。電池を直列に連結。②テープで固定。③電池のマイナス極にスチールたわしを当てがい、その反対側をビロビローと伸ばす。④伸ばしたスチールの先をチョンチョンとプラス極に当てる。⑤みるみるスチールたわしが燃え出すので種火として利用。ちなみに焚火の順番は新聞紙→ものすごく細かく切った木→徐々に太い木。
・即席ろうそく
<牛乳パックろうそく>①乾燥させた牛乳パックを使用する。②交互に切れ目を入れて軽く引っ張り長い帯にする。③針金に端を固定しどこかにぶらさげる。④燃えカスが落ちるので、下に水を張ったボウルを用意。⑤一番下に火をつける。切ったときの幅にもよるが30分以上はいける。
<バターろうそく>①バターの箱の一面を切り取る。(横っ面の小さい方)②ペーパータオルなどの紙をぐりぐり丸めて、細い紐にし、芯を作成する。③太めの針金などをバーナーであぶり、バターの真ん中に差し込む。④溶けて穴が開くので、芯を差し込む。⑤作った後少し時間をおいて、芯に油がしみてから火をつける。
・食品用ラップは緊急包帯
腕や足に切り傷を負ったら、紙おむつ、脱水シートなど吸湿性に優れる紙類をあてがい、その上からサランラップなどでギューッと巻く。またターメリックを傷口にまぶすと血止め効果があるのと、新聞紙のインクも除菌効果があり有効。
・寒さは知恵で乗り切ろう
<ゴミ袋コート>①下着姿になる。②ゴミ袋を二枚用意。③一枚目のゴミ袋の底辺の真ん中に頭が入るくらいの穴を開け、すっぽりかぶる。④手が通る穴を開ける。⑤二枚目の袋に足を突っ込み、足が出る部分に穴を開ける。⑥その上から服を着ると、ものすごく温かくなる。
<サランラップ大作戦>①下着の上から、全身にサランラップを巻きつける。※血行障害が起きないように注意②その上からシャツ類を重ね着すると、保湿効果があがる。
・禁煙してもタバコを買おう
<殺虫剤>トイレのハエ対策①普通のタバコ1~2箱を1.8ℓほどのペットボトルに入れ水を注ぎ、しばらく放置。出来れば一晩くらい。②この猛毒液体を便槽に注ぎ込む。
<血止め>中身のタバコ葉を傷口にふりかけ、血が止まったら払い落して絆創膏などを貼る
<耳栓>タバコのフィルターをちぎり、葉をしっかり除去し、耳栓として活用。全部の音が遮断されるわけではなく、耳障りな高周波が程良く遮断される。
特定の状況に限定された一冊ではないので、平仄がそろっておりませんが、一つでも役に立つようなものがあれば・・・
そしてこの災害の影響を受けている皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
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