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「トップを演じ続けるトップ」マツキヨ3代目社長のプレゼン分析

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2018年4月18日、マツモトキヨシHDトップ、松本清雄社長のプレゼンを取材したときのことです。

松本社長は創業家3代目トップ。マツモトキヨシでのキャリアは、20歳のとき。時給650円のアルバイトから始まった現場からのたたき上げです。

プレゼンは、極度な緊張からか硬さが目立ちました。加えて、人前に出ることにあまり積極的ではない印象を受けてしまったのです。

松本社長は、もともとまったく社長になるつもりはなかったそうです。ジャーナリスト財部誠一さんとの対談「経営者の輪」でのインタビューから引用します。

「ある時期から昇進のスピードが少しずつ速くなっていたのです。これはおかしいぞと。昇進や昇格するたびに『私にはまだ早過ぎるので結構です』と断っていました。ところが『駄目だ。』と言われて、どんどやらされてしまった感じです。 最後はやるしかないのかと。38歳で(社長を)やれと言われ時には『もうやめて下さい』と思いました」

さらに松本社長は自称「引っ込み思案」とのこと。

「もうやめてください」という言葉と、人前で極度に緊張しながら「やるしかない」と一生懸命プロンプターを棒読みしている姿が重なり、胸が痛みました。

松本社長はトップになってすでに4年くらいたちますが、これまであまり会見に出てこなかったのも「できれば出たくない」という思いもあったのかな、と感じました。ただ、これだけ大きな会社のトップですから、ずっと出ないで済まされるわけにはいきません。今後、広報担当者さんが、プレゼンの苦手な松本社長にどのようにしてお話ししていただくか、そして、松本社長自身が「心から本当に話したいこと」を、目的意識を持って話してくださる時が来ることを祈るような気持ちでプレゼンを拝見し、記事を書かせていただきました。

世の中、社長になりたい人はたくさんいると思うのですが、なりたくない人もいるのですよね。創業家は大変だなあ、といつも感じています。

でも、トップは数多くの社員も抱えています。
だからこそ、トップを演じ続けることもまた、必要なのです。

広報はそんなトップをサポートしてあげたいですね。

詳しくは、広報会議デジタルマガジンより、

マツキヨ3代目社長のプレゼン分析「現場主義の戦略思考を強みに」

をお読みください。(※本日は読み放題となっています)


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