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ライフワークとしての学びを考えます。

プレゼンで知らない言葉を使うときは要注意

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ある大臣がテレビに生出演していたときのことです。

その大臣は、行政が上手くいっていない結果に対する質問に「PDCAを回すことだ」と答えました。
しかし、隣に座っていたのは経済評論家。
大臣は「PDCA」を生半可な知識で言ってしまったのでしょう。評論家の鋭いつっこみに対して不明瞭な答えしかできません。
さすがプロの政治家とはいえ、目線が泳いでしまい、なんとか曖昧な答えをしてその場をしのいでいるのが手に取るように分かってしまいました。

そこで、本日のテーマですが、プレゼンやスピーチにおいて、勉強したての言葉や、どこかで聞きかじっただけの言葉などを使うときは注意が必要です。

よくあるのが、研修で勉強したばかりの専門用語をたくさん使ってしまい、質疑応答でしどろもどろになってしまうケースです。

こういうときというのは、身体が動揺して硬くなってしまうので、声も小さく、せっかく練習した発声の成果も発揮できませんし、力強いアイコンタクトがとれないので、説得力が落ちてしまいます。
会場には、その道のプロがいるということを心しておいたほうが良いかもしれません。
プレゼンにおいては、知らない言葉も言わなくてはならない場合があります。こういうときは、ぜひ調べて使うべきです。


抽象的な言葉を格好良くスマートに使いこなしたいものですが、自分の知っている言葉や、優しい言葉に言い換えて話すと、想像以上に良く伝わります。


もう8年以上前のことでしょうか。「奇跡のリンゴ」で有名になった青森県弘前でリンゴの無農薬栽培をしている木村秋則さんのスピーチを聞いたことがあります。
トツトツとしていましたが、すべてご自分の言葉で語られ、木村さんの人柄が感じられ、しみじみと感動したことを今でも覚えています。

また、最近では、プロゴルファーの青木功さんのスピーチが素晴らしかったと思いました。
青木さんも、すべて自分の経験からくる自分の言葉で話されていました。言葉に血が通っているので「あー」とか「えー」とか余分な言葉が一度もないのです。自信にあふれていて、声も落ち着きがあり、聞きやすいスピーチでした。


見栄を張らずに身の丈で話している方のほうが、かえって好感度が高いものです。

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