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ライフワークとしての音楽を考えていきます

演奏とは与えることです

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2013年1月12日私が代表と指導を務める合唱団「コール・リバティスト」の練習がありました。
この日は、第二部の稽古にマエストロがいらしてくださいました。
 
マエストロは、「演奏とは与えることです」「お客さんに対してサービスしてください。サービスの良いところにはお客さんが集まりますよ」とおっしゃいます。

 
スポーツでもサービス精神のある方がいますよね。お客さんが喜ぶようなプレーをする。
音楽の内容とかけ離れてはいけないのですが、いつもより少し多めに表現してみるというのは良いことだと思います。
 
ボブ・チルコットというイギリス人作曲家の作品を演奏しているのですが、綺麗なメロディが多く、それをお客さんにサービスして聴かせてあげることがさらに作品を素敵にするコツです。
 
音の響きもそうです。
「体の中から音を響かせなくてはいけない」とおっしゃいました。
 
上澄みをなでているだけのような薄い響きだと、聴いているほうに豊かさが伝わりません。
息をふんだんに使って体で響かせて歌いたいものですね。
 
また、佐藤眞作曲の混声合唱のための組曲「蔵王」の中にある「吹雪」などは「怒りのパワー」です。
普段あまり怒らない人でも、音楽の中では、いつもより少し多めに怒ってみる。
それも、一つのサービスですね。
 
ボイストレーニングで、発声だけ良くなって朗々と大きな声で歌えていても、「張子の虎」。そこに「怒りのパワー」がないと、作品の真の意味が伝わりません。
これが、ボイストレーニングと実演との大きな差なのです。
だから、「ボイストレーニングでは良い声なんだけどねぇ」と言われる人はよくおられます。
 
怒りや優しさなどの感情を、いつもより抽出して結晶化させる作業は、演奏には必要なのです。
 
この日は、女声のための作品、松下耕作曲の「三つの詩篇」より「谷川の水を求める鹿のように」のソリストがオーディションで決定しました。
選ばれたKさん、おめでとう!
他の皆さんも素晴らしく成長されていて、マエストロは「一人一人が以前より声が出るようになったねえ。前は全然こんな声じゃなかったよ。よく頑張っているね。誰が選ばれても良いと思う」とおっしゃってくださいましたね。
 
リバティストでは約2年前から、ボイストレーニングの時間を増やしてきました。皆さんの普段のトレーニングに対する努力の結果だと思います。

この日は他に、「蔵王」全曲の通し稽古と、山田耕筰作曲の「この道」を練習しました。

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