オルタナティブ・ブログ > 大人の成長研究所 >

ライフワークとしての学びを考えます。

チームのレベルが上がるとき

»

チームに、一人核になる経験豊富な人がいると、全体がいきなりレベルアップするということがあります。
 
2012年11月24日、私が代表・指導を務める合唱団「コール・リバティスト」の練習がありました。
 
三連休のど真ん中ということもあってか、お休みの方が何名かいらっしゃいました。
テノールが人数が足りなかったので、マエストロ(マエストロとは本番を振る指揮者のこと)が、「前に出てきて私と一緒に歌ってください」とおっしゃいました。
マエストロはテノールで、元「東混」メンバーです。(東混=とうこん=東京混声合唱団)
 
すると、テノールがいつもの2~3倍の音がします。
 
しっかりした声で歌える人が一人いると、周囲の人もつられて、いつもより何倍もの力を出せるのですよね。
 
「つられるなんて、自主性がないんじゃないの?」などとは思いません。
 
本来はそのくらい歌えるのです。
でも、ちょっと自信がない。
そうすると、縮こまって歌ってしまうんですね。
声というのは素直でデリケートなものなのです。
 
これがチームプレー、これが合唱の良さなんだと私は思います。
 
メンバーも、指揮者の先生に一緒に歌っていただき歌いやすかったそうです。良かったですね!
 
よく、「合唱だって各パート一人ずつで歌えなくてはダメだ」と言われます。
もちろんこれは正論だし、それができればもう素晴らしいです。
でも、一人ずつで歌える人が、集団で声を溶け込ませることができるか?というとそうでもないというケースもたくさんみてきました。ソロのオペラ歌手が合唱が上手いか?というとそんなことはありません。その場の音を聴いてバランスをとれる人もいますが、大抵は、声が他を押しのけてしまって、ハーモニーにならないといことがよくあります。ソリストというのは「他を押しのけてでも目立つ」ことが課された使命ですから、これは「ソリスト本能」といいましょうか。本来「そういう声」の人がソリストになるわけですし、仕方のないことだと思います。
 
会社のメンバーで合唱ですごく上手だからカラオケに誘ったらそうでもなかった、というのもよくあることです。
 
やっぱり混声は、テノールが華やかでなくても音がしっかりしていると素晴らしいですね。
女声合唱だったらメゾですね。
 
 
この日は、他に蔵王より「おはなし」「樹氷林」、山田耕筰・増田順平編曲のアカペラ「青蛙」「あわて床屋」「からたちの花」松下耕の「三つの詩篇」などを歌いました。
 
アカペラも本当に上手になりましたね。音はまず下がりませんし、情感を込めて歌えるようになりました。

皆さんが本当に歌が好きで音楽が好きで、という雰囲気で歌ってくださり、とても嬉しいですし、感謝しています。これからも良い音楽をしていきたいですね。

・・・・・・・・・

【お知らせ】コール・リバティストでは、一緒に歌う仲間を募集中です。
体験レッスンもあります。⇒お申込みはこちら

Comment(0)