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計測できそうでできない多くのこと。エンピリカル(実証的)アプローチで。

海外でも売れるソフトウェア

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ソフトウェア開発に造詣が深く、ソフトウェア開発企業の元経営者の方と昼食時にちょっと出た内容。国際標準化を通じて海外にソフトウェアを売ろうとするというのはスジがよく、もっと大々的に取り組む価値があるのでは?という話だ。景気減退の折、能天気な話題かもしれないが、長期的に取り組む必要があるように思っている。

たとえば、@ITに「日本がリードする標準“XBRL”を世界に広める」という記事がある。XBRLはXMLベースの財務報告記述言語だ。これを国際標準化し、それに対応したミドルウェアを富士通がリリースした。日本市場のガラパゴス化とか言われないようにするためにも、他のソフトウェアでもこのような動きはとれないだろうか。国内の携帯電話ではガラパゴス化が指摘されていることをここ(このブログの過去エントリ)で書いた。もちろん、こここのブログの過去エントリ)で書いたような多言語化むけの考慮は必要になるためオーバヘッドはあるが、それでも十分に見合うのではないかと思う。

前職でRFIDソフトウェアに関する国際標準策定の活動に参加していたときに「国際標準の前にまずは国内だろう」という声を聞くこともあったが、世界をみつめつつ足場を固めていくことは、チャネルが大きかったり、スケールメリットが得られたりとメリットが大きいという実感を持っている。

現在、ご自身が開発に携わっているソフトウェアを世界に売っていくとするならばどのような方法が考えられるだろうか。請負開発ならば、それをもとに準パッケージ化するということは最初のステップになり得るだろうか。契約で縛られていない点はどこだろうか。標準化できるならば、どこだろうか。

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