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田坂広志著『知性を磨く 「スーパージェネラリスト」の時代』...読者に成長を求め、何回も読み返すべき本

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田坂広志著『知性を磨く 「スーパージェネラリスト」の時代』を読了しました。

新書で230ページ。平易な文章で読みやすく書かれていますが、私は読むのに時間がかかりました。3回読み返したからです。読み返すたびに、新しい気づきがありました。

 

本書のタイトルにもなっている「知性」について書いた下記文章が、本書のエッセンスを凝縮しています。

---(以下、p.15より引用)---

「知能」とは、「答えの有る問い」に対して、早く正しい答えを見出す能力。
「知性」とは、「答えの無い問い」に対して、その問いを、問い続ける能力。

---(以上、引用)---

本書は、わかりやすい文章で、「知性とは何か?」を、読者に深く問いかけてきます。

文章がわかりやすいので、ともするとわかった錯覚に陥りますが、本当にハラの底から理解するには読者の力量が求められます。読者に成長を求める本なのです。だから、何回も読み返すべき本なのだと思います。

全体で二十五話構成。第八話までが、知性に関する序論。第九話から第二十三話は、本書の副題にもなっている「スーパージェネラリスト」の話が展開されています。

スーパージェネラリストとは、「思想」「ビジョン」「志」「戦略」「戦術」「技術」「人間力」といった「七つのレベルの思考」を統合した、「垂直統合の知性」を持った人材のこと。

この七つは、一つ一つがとても大きな課題です。

そして企業経営者、ベンチャー起業家、変革リーダーならば、誰もが行っている思考ですが、田坂先生は次のような問題提起をされています。

---(以下、引用)---

では、何が問題か?
敢えて申し上げよう。

いずれも「中途半端」なのである。(p.101)

...

第一に、「七つのレベルの思考」に粗密があり、アンバランスなのである。(p.102)

...

第二に、「七つのレベルの思考」のそれぞれが、深まっていないのである。(p.103)

...

第三に、「七つのレベルの思考」が、互いにシナジーを生み出していないのである。(p.104)

...

...しかし、これらの経営者や起業家、リーダーが、現実の問題を解決し、現実の状況を変革する「スーパージェネラリスト」へ脱皮していくためには、

(1)七つのレベルの思考を、バランス良く身につけていく
(2)七つのレベルの思考を、それぞれのレベルで深めていく
(3)七つのレベルの思考を、垂直統合して、シナジーを生み出していく

ということを行わなければならない。(p.107)

---(以上、引用)---

そして、この七つのレベルの思考をいかに磨いていくかが、本書では詳細に語られています。

興味を持たれた方は、是非本書をご覧いただければと思います。

企業の中で事業をいかに生みだし成長させるかを常に考えている、全ての人に読んでいただきたい本です。

 

私は3回読み返したものの、恥ずかしながらまだ消化不十分。また折を見て読み返していきたいと思います。

 

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