写真を基礎から勉強するために最適なスペックは?
私は大学生の頃に一番沢山の写真作品を撮影しました。写真の基礎が固まったのもこの頃です。
この頃の使用機材は、大学1年-2年はオリンパスOM-1にZuiko 35mm/F2.8とタムロン90mm/F2.5でした。
酷使が祟ったためか、大学2年の後半にOM-1が壊れてしまい、夏休みの間、フィルム現像所のアルバイトで貯めたお金でCanon F-1とFD 35mm/F2とFD 85mm/F1.8に買い換えて、大学4年まで使い続けました。
人がちょっと広めに空間を見る時の画角は35mm、軽く注目して見る場合の画角は85mmになっているようです。
この広角と中望遠レンズにマニュアルカメラの組合せにより、35mm/85mmの画角を身体で覚えて露出の勘も養えた訳で、結果として写真を基礎から勉強するのには最適なスペックだったと思います。
ところで、4月に書いたエントリー「カメラボディ専業メーカー?」でご紹介した「ケンコ-フィルム一眼レフカメラボディー:ニコンFマウント (仮称)」が、KF-1N/KF-2N/KF-3YCという名称でいよいよ8月に発売だそうです。
詳しくは、ケンコーのサイトに掲載されています。
カメラ自体は、まさに「道具に徹している」といった感じで、華やかさはありません。
しかしスペックを見る限り、ニコン版は、一時代を築いたマニュアルカメラNikon FMと遜色ないばかりか、一部性能は凌いでいます。
価格はオープンですが、一部サイトでは25,000円程度から3万円程度で予約受付中です。
35mmと85mmのNikonの中古レンズ2本を1-2万円程度で入手し、このカメラと組み合わせれば、実は写真を基礎から勉強するには最適なスペックなのですよね。
デジカメ全盛の世の中で、難点は銀塩フィルム・カメラのランニングコストがデジカメよりも高い点ですが、やはり写真を基礎から勉強するにはメカニカルなマニュアル・カメラがいいのではないかと思います。