チャンス到来の予感!? 【読了目安: 1分】
当エントリーをご覧いただきありがとうございます。フォトグラファーの御園生大地です。
突然ですが、私は経済のプロではないです。
しかしそんな自分にも、「中国の人件費が上がってきて、製造拠点が中国から出ていっている」とか、「中国自身が方針転換をする」といったニュースをちらほら見るようになりました。
(個人的にはフォックスコンのニュースが特に衝撃でした。 )
さて、ここには、どういう力学が働いているのか?
自分なりに考えてみたいと思います。
1 単純労働が、より人件費の安い地域へ移っている。
いきなり他の国に移る場合もあれば、一度先進国側に戻って体制を立て直してから、改めて第三国へ移る流れもあるのかも?しれません。一旦日本に製造業が戻ってきたように見えても、油断は禁物である気がします。
2 中国が、さらに高度な製品を、高い賃金を手にしつつ手がけるようになる。
これは、中国にとっては、新しいチャレンジ。 成功するかもしれないし、失敗するかもしれません。
失敗したら、製造のある部分が日本やアメリカなどの中の、人件費の落ちてきている国に本格的に戻ってくる可能性もあるのでは?とも思えます。
逆に中国が脱皮に成功した場合、日本や韓国の優位性は薄れ、改革のスピードを上げなくてはますます世界経済の中での居場所を失うかもしれません。
具体的にどの仕事が1に属して、どの仕事が2に属するのか? は難しく。
1と2を分けようとしても、境界は微妙かなあとも思います。
「製造業が、新たな世界最適地を探して 彷徨い始めている」という表現でまとめて言い表すのが、いいかもしれません。
私の拙い予想はさておき、重要なのは、「世界のお金と仕事の流れが大きく変わるかもしれない。」ということであり、
「再びゲームのルールが変わるかもしれない」 ということです。
現状に100%満足な人以外にとっては、ゲームのルールが変わるのはチャンスです。
新興国の台頭とグローバル化によるルール変更に乗り遅れて現在連敗中(?)の日本にとっても、上手く立ち回れれば、チャンスにできるハズです。
もちろん私も、この流れには注目していきたいと思っています。
(個人的には、中国の人件費が上がった時に「日本語に依存する日本人のBPO 先が大連一択だとしたら大丈夫なのか?」というテーマも関心があります。)
中国政府は、「フォックスコンにロボットの大量投入を許可したのは、労働者の質を高め、給与水準を引き上げるため」だとコメントしているようですが、
ロボットの投入→中国が更に安価に製品を作れるようになる→単純生産系の工場が中国にとどまる、戻ってくる
一方で労働者のスキルアップに成功→更に高度な生産工場も中国に集まり始める
といった流れになることも考えられます。そうなった場合のルール変更の結果は、「しばらくは、中国以外でものづくりはほぼナシ」といったものになることもありえるかもしれません。
ルール変更の結果がどうなるかは、あらゆる可能性が考えられると思います。
月2回。1日と15日に更新予定。 「グローバルIT時代のフォトグラファー」
(次回は、5月15日のam8:00にアップ予定です。)